猫の寿命・平均寿命
このページでは、飼い猫の平均寿命、性別による平均寿命、野良猫の平均寿命、最高寿命(ギネス記録)、品種別の平均寿命などについて、データを交えながら解説しています。
猫の寿命は遺伝・育った環境・個体差などによっても異なりますので、あくまでひとつの目安としてご覧ください。
飼い猫の平均寿命
飼い猫の平均寿命は、キャットフードや獣医療など飼育環境の改善により年々増加傾向にあり、一般社団法人ペットフード協会が公表しているデータによると、2018年(平成30年)時点の日本における飼い猫の平均寿命は以下のとおり。
飼い猫全体 : 15.32歳
外に出ない猫: 15.97歳
外に出る猫 : 13.63歳
参考:ペットフード協会 平成30年 全国犬猫飼育実態調査
外に出る猫は外に出ない猫と比べて2.34歳(約854日)も寿命が短くなっています。これは外に出るとノミやダニ、感染症などの病気にかかりやすくなったり、事件や事故、猫同士の喧嘩などに巻き込まれる可能性が高まるためと考えられます。
猫の年齢を人間の年齢に換算した表は以下のページをご覧ください。
⇒猫の年齢(早見表・換算表)│Cat Press
猫の性別による平均寿命
人間の場合は世界的にみても女性の方が寿命が長い傾向が見られますが、猫も同様にオスよりメスの方が長生きすると言われています。
国内ではアニコム損害保険株式会社が契約者に対して行った調査によると、オスよりメスのほうが0.9歳寿命が長いという結果が出ています。
オス猫(♂): 14.3歳
メス猫(♀): 15.2歳
参考:家庭どうぶつ白書2013
野良猫の平均寿命
野良猫の寿命に関する調査データはあまりなく、地域や環境によって寿命が異なる可能性が高いと考えられることから類推することも難しいですが、およそ3〜5年くらいと言われています。
人間に飼われている外飼いの猫と比べて10歳近くも寿命が短いことになりますが、これはワクチンを接種していないために病気や猫エイズの発症率が高まるほか、事故や飢餓などによる影響も大きいと考えられています。
猫の最高寿命(ギネス記録)
2015年12月時点の「ギネス世界記録」によると、世界で最も長生きしたと言われる猫はアメリカのテキサス州オースティンに住んでいた、Creme Puff(クリーム・パフ=日本語でシュークリームの意味)という名前の猫です。
1967年8月3日~2005年8月6日まで生きたと言われており、寿命は38歳と3日という記録が残されていて、人間の年齢に換算するとなんと約170歳ほど生きたことになります。
そのほか、まだ生きている猫の長寿記録としては、アメリカのオレゴン州に住む25歳の猫が最高齢の記録を保持しています(2015年7月時点)。
参考:Guinness World Records
品種別の平均寿命
猫の中で最も寿命が長いのは雑種(MIX)です。雑種とは異なる品種の両親から生まれた猫のことで、2015年の調査によると、日本の飼い猫の約79%は雑種であるというデータが出ています。
参考:ペットフード協会 平成27年 全国犬猫飼育実態調査
雑種の寿命が長い理由は、色んな種類の血が混ざり合うことで免疫力が高まるのと同時に、血統が薄まることで遺伝性の疾患を受け継ぎづらくなるからだと考えられています。
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⇒猫の年齢(早見表・換算表)
⇒猫の鳴き声・猫語
⇒猫の知識&雑学
参考:petcarerx.com/article/the-average-lifespan-of-a-cat-breed-by-breed-chart/1698