もしかして脇のスキマから放熱してる…?ネコの斬新すぎる座り方が熱中症対策みたいだと話題に
先月は6月なのに真夏日が頻発して一部地域では梅雨明けするなど、早くも厳しい暑さが続いている今日このごろ。
家の中ではクーラーが欠かせませんが、猫の場合はそれに加えて床にペタンと寝そべってお腹を冷やしたり、風通しの良い場所を見つけて移動したりと、本能的に暑さをしのぐための行動を取っていることがあります。
キジ白猫のクロエちゃんがお家で見せる一風変わったポーズも、そんな暑さ対策に効果がありそうなものでした。

カーペットの上にちょこんと座って休憩している猫ちゃん。一見すると体の下に前足を折り畳んでくつろぐ「香箱座り」に似ていますが、この猫ちゃんの場合は両肘を外側にぐいっと大きく突き出して、腕を横向きに折り畳んでいるのが特徴的。よく見ると脇の下に空間が生まれているのに気づきます。
この隙間を活用して体内から放出された熱気を逃がしているのでしょうか。猫が体温を下げる体勢としてはとても合理的で熱中症対策にもほんのり効果がありそう。香箱座りをしたいけれどちょっぴり暑いな…という気分の時には最適なポージングと言えるでしょう。本能的にこんな行動を取ってしまう猫の生態に驚きを禁じ得ないワンシーンです。
このエピソードを飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、瞬く間に拡散して3万件を超える”いいね”が集まる事態に。写真を見た人々からは「新しいポーズ」「こうやって暑い夏を乗り切っているのですねw」「熱中症対策の亜種」「ドローンみたいにそのまま飛びそう」など、さまざまなメッセージが寄せられて注目を集めています。
本猫いわく、脇から熱を放出しているとのことです#香箱座りの亜種 pic.twitter.com/N4iQNX97w8
— 真顔のクロエ (@magaodemukuchi) June 22, 2025
飼い主さんがこの光景に遭遇したのは、部屋で出勤の準備を整えて廊下へ出たときのこと。猫ちゃんはちょうど日課の自宅パトロールを終えたところで、飼い主さんの部屋から漏れ出る冷房の風を感じながらくつろいでいたのだと言います。
目撃当時の心境について「暑いからこうなっちゃうよね〜、と思いました。」と振り返る飼い主さん。奇抜なポーズに驚くよりも共感の気持ちが強かったようです。一方、猫ちゃんの気持ちについては「『暑いし、いい感じのポーズで熱を逃すか〜』と思っていたのでは。」と推測してくれました。
猫ちゃんが両肘を張った座り方を初めて披露したのは生後3ヶ月くらいの頃。それから成長するにつれて頻度がどんどん上がっていき、今では日常的によく見られるポーズなのだとか。

この後、猫ちゃんは飼い主さんに抱き上げられたまま涼しい部屋に移動して、ベッドに座らせてもらうと寝る体勢になって就寝モードへ。脇の下からしっかりと放熱した後ということもあってか、気持ちよく眠りにつく準備が整ったようです。
この個性的なポーズをする猫の名前はクロエちゃん。普段は真顔で無口だけど、困った時はすべてパワーで解決しようとする不器用な性格の女の子。日中は快適な温度の部屋でたくさん寝て過ごしているのだそうですが、その理由はなんと、夜に全力で走り回るためのパワーを蓄えるため。可愛らしい顔とは裏腹になかなかワイルドな猫ちゃんです。

今のお家にやって来たのは、通学路に捨てられていたところを、知人の子どもによって保護されたことがきっかけでした。その後、貰い手を探しているときに声をかけられた飼い主さんが、家族として迎え入れることにしたのだとか。
そんなクロエちゃんは飼い主さんにとって1番の宝物。インタビューの最後に「毎日可愛いという感情が無限に生まれてくることが、とても健康に良いと思っています。」と愛猫との暮らしについて語ってくれました。