事件なのか寝ているだけなのか、猫がホラーな格好でひっくり返っている意外な理由とは?
猫の寝相には時々ドキッとさせられることがあります。行倒れたような体勢で寝ていたり、口を開けたまま白目をむいていたりすると、「えっ、何かあったの…?」と思わず心配になってしまうことも。
今回紹介するのは、そんな不安を掻き立てられるホラーな猫ちゃんの寝姿。その瞬間を捉えた写真がこちら。

キャットタワーのてっぺんでひっくり返っている猫ちゃん。一瞬、どのあたりに頭があるのかよく分からないほど混沌としたポーズをしていますが、右側と下にあるのが後ろ足、左側にぴょーんと飛び出ているのがバンザイした前足です。
人間だったら頭から落ちてしまわないかという恐怖と、反り返った体で肺が圧迫されて呼吸するのも苦しいという、拷問に近いシチュエーションですが、猫ちゃんにとってはどちらの感情も抱いていないのでしょう。いくら体が柔らかいとはいえ、飼い猫がこんな姿で転がっていたら念のため安否確認をせずにいられません。もっと普通の格好で寝ていてくれませんか?とお願いしたくなる光景です。
この写真を飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、2万件を超える”いいね”が集まるなど瞬く間に拡散。写真を見たユーザーの中には、ミステリー映画のワンシーンを連想した人も多かったようで、「頭がない」「犬神家的なヤツですかね?」「ねこがみけ…!」「警察呼んで現場検証が必要」など、猫ちゃんを心配するメッセージがたくさん寄せられて注目を集めています。
それはホラーやて pic.twitter.com/SGNvzyf4zF
— にゃむ (@nyamuchannel) June 24, 2025
もちろん、この猫ちゃんはキャットタワーの上で行倒れていたわけではありません。では一体何をしているところだったのでしょうか。
飼い主さんにお話を聞いてみると、この日は仕事がお休みの日で、午前中に家事を一通り終わらせた後のタイミングで目撃したのだと言います。
「キャットタワーの上を見ると、往年の荒川静香を彷彿とさせるような格好で固まっていました。少し前までは構って欲しくてうねうねしていたんです。」
実はこの猫ちゃん。飼い主さんが前を通るたびに構って欲しくて、キャットタワーの上で体をウネウネしたりモゾモゾしていたそうです。しかし、相手をしてもらえなかったのがショックだったのか、そのままのポーズで静止していたのが写真の状況。目撃した時の心境について、飼い主さん自身は至って冷静だったようで「ただただ、なんやこいつって思いました。」と振り返ってくれました。

猫ちゃんが床で反り返っているのは日常的な光景なのだそうですが、キャットタワーの最上段で見かけたのはこの時が初めてのこと。飼い主さんが写真を撮っている間も硬直したままだった猫ちゃんは、その後、しばらくしてウネウネ動き出したものの、くるんと丸くなって寝てしまったのだとか。
この猫は「にゃむ」ちゃんという名前の女の子。普段はおしゃべりが大好きで、飼い主さんの後を常について回るほど甘えん坊な性格の猫ちゃん。他方で臆病な一面もあり、来客があると姿を見せずに隠れてしまうビビり屋さんで、近づくとシャーシャーと威嚇モードになってしまうのだそうです。

そんなにゃむちゃんは、飼い主さんにとってルームシェアをしている友だちのような間柄。「ケンカする時もありますが、一人暮らしの私にとっては毎日の生活に刺激をくれるよき同居人です。」と愛猫の存在について語ってくれました。
今回のホラーなポーズもにゃむちゃんの刺激的な一面が伝わってくるエピソードでした。
取材協力:にゃむ(@nyamuchannel)さん