まるでピカチュウ猫…!?飼い主さんの意外な行動で黄色に染まってしまったタイの猫が話題に

単色柄の猫といえば黒・白・グレーがその代表格として知られていますが、東南アジアのタイでは珍しい毛色をした猫が話題になっています。

ターメリックで全身の毛を黄色に染められてしまったタイの猫、Ka-Pwong(カプウォン)
イエローキャット!? (@mycatYellow)

頭のてっぺんからしっぽの先まで黄色の毛をしているこの猫ちゃん。よく見ると部分部分で色合いがどこか不自然な感じもしますが、でもこれは合成写真ではなく実在する猫ちゃんなのです。

とは言え、猫の毛色のパターンに黄色があるというのは聞いたことがありません。
いったいどういうことなのか。

Ka-Pwong(カプウォン)という名前のこの猫、もともとは以下のような白い毛色をしていました。

白猫のKa-Pwong(カプウォン)が黄色に染まったビフォーアフターの写真
ビフォー・アフター (@mycatYellow)

ところがある日、手足の一本が真菌(カビ)感染症にかかってしまいます。

痒みを伴っているのか、執拗に患部を毛づくろいし続ける猫。飼い主のSupamas(スパマス)さんは、いろいろな治療を試みたものの改善傾向が見られず、困っていたところに母親からの助言もあって意外な策を打って出ることに。

なんと猫ちゃんの患部にターメリックのペーストを塗布したのです。


ターメリックはウコンの地下茎を乾燥した香辛料で、インド料理には欠かせないスパイス。

日本人が大好きなカレーが黄色っぽいのもこのターメリックに含まれる色素成分によるもので、カレー屋さんで出てくるターメリックライスは鮮やかな黄色をしていますよね。

粉末状にしたターメリック(ウコン)のイメージ写真
粉末状にしたターメリック

一方、インドの伝統的医学や中国医学などでは古くから薬として使われてきた歴史があり、ターメリックに含まれるクルクミンというポリフェノールの一種は、強い抗酸化作用や抗炎症作用があることが研究によって明らかになっています。

国や地域によっては抗菌・止血・美容など日常の万能薬として使われていて、飼い主さんのスパマスさんも愛猫の腫れや痛みを和らげようと、ターメリックを塗布したのだとか。しかし、その場所は患部だけにとどまらず、他の部位に感染が広がるのを防ごうと全身にまで塗り広げていきます。

毛はすぐ黄色に染まり、その後シャワーで洗い流そうとしたところ、色が落ちないことに気づいた飼い主さん。もともと真っ白だった毛にターメリックを塗り込んだことから、猫とは思えないような明るい黄色に染まってしまいます。

洗ってもターメリックの色が落ちない猫のKa-Pwong(カプウォン)
濡れた状態だとこんな感じ (@mycatYellow)
ターメリックで黄色に染められたタイの猫
かなりの美猫さん (@mycatYellow)

カレーのルーでさえ白い服に着いてしまうと、お湯で洗い流すのは至難の業。その着色の元になっているターメリックともなると、白猫の毛色まで変えてしまう力があるようです。

自分の飼い猫が黄色になってしまったら、どうしようかと不安な気持ちに駆られそうなものですが、飼い主さんはマイペースな性格なのか、その姿が人気アニメのキャラクターに似ていることを発見。

耳の先を黒色に、ほっぺに赤い丸を、背中には茶色のシマ模様を入れて加工した写真をSNSに投稿します。

ターメリックでピカチュウのように全身の毛を黄色に染められたタイの猫「Ka-Pwong(カプウォン)」
これは……!! (@mycatYellow)

そう、似ているキャラクターとはポケモンのピカチュウのこと。

アニメのピカチュウは動物でいうとリスやハムスターに近い姿形をしていますが、猫との相性がこれほど良いとは衝撃的です。

全身が黄色になってしまった猫のKa-Pwong(カプウォン)、ほっぺ加工バージョン
ほっぺの加工だけでも可愛い (@mycatYellow)

それを見たユーザーからは「ピカチュウそっくり!」「とても可愛い!」「ファンになりました」といった好意的なものから、「まず医者に相談すべきだ」「菌を防ぐワクチンがありますよ」「早く良くなりますように」と猫ちゃんを気遣うものまで、さまざまなコメントが寄せられ大きな反響を呼んでいます。

肝心の真菌感染症はどうなったのかというと、SNSには処置の前後を比較した写真も公開。

真菌感染症にかかった患部のビフォーアフター、全身が黄色の猫「Ka-Pwong(カプウォン)
患部の写真 (@mycatYellow)

ターメリックによる効果なのかは定かでありませんが、顕になっていた肌の部分が毛で覆われていて、症状が改善しているようにも見えます。新しく黄色の毛が生えてくることはないはずなので、もしかすると染まってしまった毛で覆われているだけなのかもしれません。

スパマスさんによると、現在猫は元気に過ごしていて、患部を執拗になめることもなくなり食欲も旺盛。病気が早く完治して、毛色も白く戻ることを願っていると語っています。

今回の出来事は飼い主さんが猫のためを思ってやった行為の結果ではありますが、一般人が治療を行うことは高い危険が伴うため、症状を把握した時点で速やかに動物病院を受診することが大切です。

<参考>
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Featured Image Credit: facebook.com/mycatYellow

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