猫をイメージして5分でリフレッシュ!猫の写真を眺めながら瞑想を学べる書籍「ねこ瞑想」
人間関係や経済的な不安、子育て、介護、病気など、誰もが悩みを抱えながら生きてゆかなければならない中で、ストレス解消法の1つとして語られることも多い瞑想。
一般的には「目を閉じて深く静かに思いをめぐらすこと」とされ、その効果はストレス軽減だけにとどまらず、痛みや不眠の緩和、うつ病の再発率を下げる効果などもあると言われています。
しかし実際にやるとなると、あぐらを組んで座り、目を閉じて姿勢を正し、呼吸の感覚に意識を向け、雑念を払ったり…と、何かとめんどくさそうなイメージを持たれがち。興味はあるけど「敷居が高い」「難しそう」「続けられない」という人も多いのでは。
そんな人でも――とくにネコ好きな人なら尚更――簡単に始められそうなのが「ねこ瞑想」。
世界一やさしい瞑想入門と謳う本書によると、「ねこ瞑想」とは猫の写真を見て、猫をイメージしながらおこなう瞑想のこと。
落ち着ける場所に座って5分間、肩の力を抜いてゆっくりと深い呼吸を反復し、集中力が切れて思考や感情が沸いてきたら「猫を思い浮かべてゆっくりと息をする」。
これだけで十分なリフレッシュ効果が得られるのだとか。
とは言っても、適当に好みの猫をイメージすれば良いという訳ではありません。
本書では瞑想の効果を7つに分類し、それぞれキジトラ、茶トラ、三毛といった具合に、異なるタイプの猫を割り当てて擬猫化。今日の自分にぴったりな効果を確認しながらイメージしたい猫(=パートナーキャット)を選択し、その猫になった気分や生命力を分けてもらうような心持ちで瞑想を行っていきます。
瞑想の入門書籍ながら、中にはかわいい猫の写真が50点以上も収録。
猫の生態や行動、個性などについても語りながら瞑想の仕方を紹介しているため、雑念が入り込むすき間がないほど頭の中を猫でいっぱいにしてくれそうです。
著者は、これまでに3000匹もの動物たちの内なる声を聞いてきたという、アニマルコミュニケーターの前田理子さん。本書の執筆理由について以下のように語っています。
今までペットの問題行動やお悩みと思われてきたことの多くが、実は飼い主の心の在り様や、悩みを反映しているものであるケースが非常に多いことに気づいたのです。(中略)つまり、私たちが瞑想で癒され、心に余裕を取り戻して幸せに日々を過ごせれば、愛する猫たちやペットも幸せでいられる―――そのことへの気づきが、本書を手掛ける大きなきっかけになりました。
(『ねこ瞑想』より)
猫好きな人にとっては楽しく瞑想をはじめるきっかけに、猫を飼っている人にとっては愛猫の幸せにもつながる、そんな一冊となっています。
<参考>
・猫のようになりたい人は必見ニャ!猫の仕草を取り入れたネコヨガの解説本「のび猫ストレッチ」
・世界初?猫の短歌を詠む歌人、仁尾智さんによる短歌&エッセイ集「猫のいる家に帰りたい」
・韓国でいちばん有名な猫、ヒックのフォトエッセイ「しあわせはノラネコが連れてくる 」
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