奇跡のトライアングルが出現!3匹の猫がお尻のニオイをかぎ合う珍しい姿に11万人が驚愕
猫は近くに他の猫がいるとお尻の匂いを嗅ぐことがあります。これは人間の数万倍も鋭い嗅覚を持つ猫の習性のひとつで、もともとは敵や周囲の情報を察知するための行動であり、相手の体調や危険度を確認したり、挨拶を交わす意味などがあると言われています。
そして、その仕草をするのは顔見知りの猫同士であっても同じ。猫を多頭飼いしているお家では、他の猫のお尻が近くにあると、すかさず嗅ごうとする猫の姿がよく目撃されます。
ところが、Xユーザーのほまな(@homana_srbc)さんは最近、世にも珍しい光景に遭遇。それはなんと、3匹の猫ちゃんが互いのお尻のニオイを嗅ぎあっている瞬間でした。

通常、猫が猫のお尻のニオイを嗅ぐ時は、後ろに回り込んで行うのが一般的。しかし、2匹が同じタイミングで相手の背後をとろうとすると、互いのお尻が遠ざかってしまうため同時に嗅ぐのは容易ではありません。
それが、3匹以上になると状況は一変。後ろに回り込んでも互いの位置関係に角度をつけられるため、無理な体勢にならなくてもお尻のニオイを嗅ぎ合うことができるのです。しかし、それはあくまで理屈上の話。たとえフィジカル的に可能であったとしても、3匹の猫が同時に他の猫のニオイを嗅ごうとしなければ実現し得ない奇跡的なシチューエーションと言えるでしょう。
このエピソードを飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、11万件を超える”いいね”が集まるほどの大反響。写真を見たユーザーからは「なんてかわいいww」「見事なトライアングル」「すみません笑っちゃいました」「混ざりたいです」など、称賛のメッセージがたくさん寄せられて注目を集めています。
お尻かぎトライアングルが誕生していた▽ pic.twitter.com/OBjd29BCiU
— ほまな (@homana_srbc) April 8, 2025
3匹のうち1匹だけニオイを嗅いでいたり嗅がれているのであれば、不公平な気がしてしまいますが、3匹が3匹ともニオイ嗅ぎながら嗅がれているのはとてもフェアな状態。見ているだけで平和な気持ちにさせられる光景ですが、それにしても、何故このようなトライアングルが発生したのでしょうか。
近くで一部始終を目撃していた飼い主さんは、Cat Press編集部の取材に対して以下のように語ってくれました。
「うちの猫たちは『飼い主の起床=ご飯の時間』と認識しているのですが、この日は私が起きてくるとソワソワしながら部屋をうろつき出したので、その様子が面白くて動画を撮っていたら、いつの間にかトライアングルができていました。最初は寝ぼけていたので『円になってるな』としか思わなかったのですが、その後、動画を見返したらお尻を嗅ぎ合って三角形になっているのに気付きました。笑」
飼い主さんのお家では、猫同士がお尻のニオイを嗅ぐのは日常的な光景。そのやり方は、一斉にではなく一対一でどちらか片方が、または交互にお尻を嗅ぐのが通常のパターン。トライアングル状になっているのを見たのは今回が初めてのことで、当時の猫ちゃんたちの気持ちについて「『飼い主、起きてるのになかなか起き上がらないな。ご飯まだかな。』と思っていたのかも知れません。」と推測してくれました。

しかし、奇跡的な時間はそう長くは続きませんでした。猫ちゃんたちはこの後、数秒ほどそれぞれのニオイを嗅ぎ合うと、散り散りに離れてしまったのだとか。
見事なトライアングルを披露していたのは、「モナカ」「ムペ」「ミモ」という3匹の猫ちゃんたち。実は飼い主さんのお家にはもう1匹、茶トラの「マロ」という猫ちゃんがいるものの、この時は飼い主さんと同じく寝ぼけていたため、寝床にしていたキャリーから出てくることはなかったのだそう。
もしマロちゃんが参加していたら、4匹同時にお尻のニオイを嗅ぎ合うという更にミラクルな光景が広がっていたかも知れない……そんな可能性を想像させるエピソードでした。

今回とっても微笑ましいお話を聞かせてくれた飼い主さん。SNSに公開されている写真からは、猫ちゃんたちへの温かい愛情が伝わってくるかのようですが、日々どのような思いで接しているのでしょうか。
インタビューの最後に聞いてみると、「この子たちのために生きているので、一言で言うと生きがいです。みんな野良出身で大変な思いをしてきた子たちなので、室内での安心・安全・平和な暮らしを当たり前に享受でき、幸せな猫生を過ごしてもらいたいなと思って仕事を頑張っています。私が帰ってくると熱烈に歓迎してくれるため、それを楽しみに毎日残業せず、寄り道もせずに帰宅しておうち時間を楽しんでいるところもありますね。4ニャンいると性格の違いが顕著に表れるのでいろんな発見があって楽しいです。」と回答。とても幸せな猫ライフを満喫しているようです。

その一方で、「猫の良さは書き出すと止まりませんが、勢いでお迎えするものではありません。」とも指摘。
「4ニャンの楽しそうな日常を見て『猫欲しい!多頭飼い良いな!』と思う方がいるかもしれませんが、本当に猫を飼う意思や環境が整っているか等をまず確認してみることが重要です。猫を飼うということはその命を預かることなので、生涯に渡り面倒をみて幸せにする覚悟があるか、自分自身に納得の行く答えが出るまで問いかけてみて欲しいですね。」と、一時的な感情や流行で安易に飼い始めるのではなく、しっかり先のことまで考えた上で終生飼育することの大切さを語ってくれました。
取材協力:ほまな(@homana_srbc)さん