Neko Project展の最優秀賞に選ばれた作品を展示、写真家・横澤進一氏の猫写真展が開催

写真家・横澤進一さんの猫写真展『GA TO S?? 誕生日の猫は何処?』が7月7日(水)より、東京都台東区にあるギャラリー・櫻木画廊で開催されます。

写真家・横澤進一の猫写真展『GA TO S?? 誕生日の猫は何処?』メインビジュアル

東京都在住の横澤さんは土地、河川を主とした写真撮影を行い、個展・グループ展・写真集制作などの活動を続けている写真家で、プライベートでは2匹の愛猫を送り、現在も1匹の黒猫と暮らしている愛猫家。

2018年には、パリを拠点に活動するソフィー・カヴァリエロ氏(著者/編集者/コレクター/コンサルタント)による、日本の写真家を対象にした公募プロジェクト『Neko Project〜Cat photography by Japanese artists』において最優秀賞を受賞。

同プロジェクトは翌年、入選作品をまとめた写真集が出版され、Neko Project展としてベルギー、フランス、オランダを巡回しています。

作業場の白猫写真 by 横澤進一

今回の写真展はそのNeko Project展で紹介された横澤さんの作品を中心に再構成したもので、2006年頃から撮影してきた土地・河川を対象とした写真の中から、猫が写っている作品を展示。

また、それらの写真をあらかじめ猫を写していた作品(=作家自身の愛猫)と同等に並べることで、改めて自身にとっての「風景」「写真」を考えたいという思いが込められているといいます。

横たわりながら鋭い視線を送る野良猫の写真 by 横澤進一

「一枚の写真を目にしたとき、何の情報も知らずに見たときと、写っているものの背景などを聞かされて見たときとでは、見え方が変わってくるというような、それまで頭では何となく分かっていたことを、家の猫と野の猫の写真を比べたときに実感した。
当面、興味の対象にある風景は、その場所や状況など至極個人的な眺めであり、画角内の要素以外は伝えようがなくいつも言葉に詰まるが、そこに猫が写っていたりすると、風景というより、猫の写真ということになるくらいに猫はいつも単純に写っていて、そこでまた「写真」の掴めなさに立ち返る。猫が猫としてのみ写っていると感じることも、結局はこちらの都合だが、意識は、写真の側へ移りつつある。」
——会場配布リーフレット・「風景、猫、写真」より抜粋

河川敷を歩く野良猫の写真 by 横澤進一

猫の作品だけで構成するのは、作家自身にとって初めての試みという本展。

可愛いらしい写真とは一線を画す猫たちのリアルな生活が写しこまれた作品から、作家性の強さと猫自身の存在の強さが感じられる写真展となっています。

<イベント概要>
名称:横澤進一写真展 / GA TO Sí? 誕生日の猫は何処?
期間:2021年7月7日(水)〜7月18日(日)
時間:11:00〜18:30
休廊:月曜・火曜

会場:櫻木画廊 sakura fine arts

東京都台東区上野桜木2-15-1

<参考>
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画像提供:Shinichi Yokozawa

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