「もう完成でいいよね?」キャットタワーの組み立て現場で起こった猫あるあるな出来事に、共感するユーザーが続出
猫の飼い主さんにとって、愛猫が喜ぶ姿を想像しながらキャットタワーを組み立てるのは、とっても楽しいひと時。ところが、「取扱説明書を少し進めたところで、もういい気がしてきた──」そんな一言と共に投稿された1枚の写真が今週、SNSのX(旧Twitter)で大きな注目を集めています。

床一面に広げられたポールやネジの数々。猫を飼っている人にとっては、キャットタワーを組み立てる時のお馴染みの光景ですが、よく見ると右奥にあるハウスの中に入り込んで、ゆったりと作業を見守っている白猫ちゃんがいます。さらに、左奥の空き箱にも白猫ちゃんがこちらの様子をうかがっているのが分かります。

本来、猫ハウスはキャットタワーの上の方に取り付けられる主役パーツのはずですが、まだ取扱説明書の第一段階までしか終わっていないため、床に置かれているのは自然な状態。できれば完成するまでは中に入るのを控えておいて欲しいところです。しかし、猫にとってそんなことは知ったことではありません。
自分の体をすっぽり囲ってくれるハウスは最適な空間。猫に居心地の良い場所を用意するという意味では、この時点ですでに目的が達成されつつあると言えるでしょう。ほとんど組み立てられていないパーツの山に囲まれながら、もうこのまま完成にしたことにしてしまいたい飼い主さんの気持ちが伝わってくる、猫との暮らし“あるある”が詰まった一枚です。
このエピソードを飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、6.5万件を超える”いいね”が付くほどの大反響。写真を見たユーザーからは「悪くないみたいな顔してるのが可愛すぎる」「なんか、わかる。」「一番大事なところは終わってる」「『はよ続きをやれよ』っていう目に見えますが…」などたくさんのメッセージが寄せられて反響を呼んでいます。
取扱説明書の①が完成した所でもういい様な気がしてきた pic.twitter.com/cosbjmJywr
— ぽむりんとぽわたん (@pom_powa_nyan) September 10, 2025
不穏な空気が立ち込める緊張のワンシーン。実際の現場はどのような状況だったのでしょうか。
飼い主さんにお話を聞いてみると、お家には「ぽむりん」ちゃんと「ぽわたん」ちゃんという、双子の姉妹猫が暮らしていて、この少し前は2匹とも廊下で寝ているところだったといいます。ところが、キャットタワーの入った段ボールを移動させている様子を見かけると、何かを感づいたのかすぐに部屋にやって来たのだそう。
一方、飼い主さんはというと、さっそく取扱説明書にある第一段階の工程に取り掛かり始めます。その内容は意外にも猫ハウスの組み立て。
普通に考えると、初めにハウスを組み立ててしまうと、猫に入られてしまい作業が停滞することが予想されそうなものですが、逆に言えば猫に邪魔されずに組み立てられるということ。猫の習性を逆手に取って効率よく作業ができるように、敢えてこのような組み立て順になっている可能性もありそうです。

事実、猫ちゃんたちは最初、組み立て作業を始めた飼い主さんを邪魔したりして遊んでいたけれど、15分ほどして猫ハウスが完成したタイミングでぽわたんちゃんが中に入り込み、続いて空いた段ボールの中にぽむりんちゃんが入りこむ事態に。ハウスを床に置いただけでくつろがれてしまったら、今から組み立てる気がそがれてしまいそうですよね。
出鼻をくじかれた格好になった飼い主さんでしたが、この後、気を取り直してこつこつとキャットタワーを組み立て続け、なんとか完成させることに成功。そんな中、ハウスに入り込んでいたぽわたんちゃんはとても居心地が良かったのか、キャットタワーが完成する直前まで中で寝ていたのだとか。
気になるのは、組み立てたキャットタワーを猫ちゃんたちが使ってくれたのかどうかですが、幸いにも完成した日の夜、2匹ともキャットタワーの猫ハウスに入って寝てくれるという嬉しいサプライズが。そして、完成から3日経った現在でも入ったりしていることから、飼い主さんの地道な苦労が報われた形となったようです。

今回の出来事について「苦労して一人で組み立てただけあって嬉しかったです。思ったより大きかったけど、猫たちのお気に入りになったので本当に良かったです。」と振り返ってくれた飼い主さん。改めて冒頭の写真を見返してみると、人間と猫の温かい絆が感じられるほっこりエピソードでした。
取材協力:ぽむりんとぽわたん(@pom_powa_nyan)さん