昨年ブレイクした砂漠の天使「スナネコ」待望の写真集が発売!成長記録や飼育の裏話も収録
新しい年が明けて早一ヶ月。昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大によって、日々の過ごし方や生活環境に大きな変化が訪れ、多くの人々が例年にない不安やストレスを抱えながら過ごしました。
そのような状況下において、私たちに癒やしをもたらしてくれた人気急上昇の動物といえば「スナネコ」。
敵から身を隠すため砂漠に溶け込む砂色をしていることからスナネコと呼ばれ、体長は胸からお尻までの長さが39cm〜57cm、体重は2~3kgほどしかなく野生のネコとしては世界最小級。横広がりの顔にキュッと寄った目鼻や、尖った大きな耳を持つ愛くるしい容姿から「砂漠の天使」とも呼ばれています。
しかし見た目は可愛くても、本来スナネコは肉食の野生ネコ。
鋭い牙や爪を持ち、小さな体には過酷な砂漠の環境で生き抜くためのさまざまな秘密が隠されているほか、夜行性で臆病な性格もあり、野生環境で姿を見ることはとても難しいと言われています。
日本では2019年から2つの動物園(那須どうぶつ王国・神戸どうぶつ王国)が飼育を始めたばかり。まだまだ馴染みの薄い動物だったのが、にわかに注目を集めたのは昨年になってから。
そのきっかけとなったのが、2020年4月に那須どうぶつ王国で誕生したスナネコの赤ちゃんです。
日本で初めてスナネコの赤ちゃんの繁殖に成功したことから大きな話題となり、6月に一般公開が始まった後は多くの人が訪れるなど、スナネコは一躍園内の人気者に。
その後も両園ではスナネコの赤ちゃんが誕生。可愛らしい姿をひと目見ようと、連日多くの人が足を運んでいるといいます。
人気が高まるにつれて赤ちゃん誕生記念の切手や、赤ちゃんサイズのぬいぐるみ、成長過程の映像を収録したDVDなど、さまざまな関連グッズが発売されてきましたが、このたび日本初となるスナネコの写真集が発売されます。
スナネコの赤ちゃんが誕生するのは喜ばしい出来事である一方、国内の動物園としては展示も繁殖も初めての試み。
前例のない中で、産まれた3頭のうち2頭が死産してしまったこともあれば、衰弱状態だった1頭を懸命な人工哺育で命をつなぐこともあったりと、さまざまなドラマがありました。
現在は那須・神戸の両園あわせて5頭の赤ちゃんがすくすくと成長していますが、本書はそんな昨年生まれたスナネコの赤ちゃんたちの、貴重な成長シーンを収録。
誕生から1番近くで見守ってきたスタッフによる秘蔵写真をはじめ、すくすくと成長した姿をおさめた撮りおろし写真、スナネコファンなら知っておきたい飼育の裏話まで、見どころの多い内容となっています。
那須・神戸という別々の地域で暮らすスナネコが一度に楽しめる本書は、2021年1月28日より全国の書店などにて販売される予定となっています。
<参考>
・スナネコの特集&カレンダーもついてくる!みんなで作る猫マガジン「ネコまる」の最新号が登場
・スナネコの赤ちゃんが切手になるよ!猫と触れ合える「わんにゃんリビング」の貸し切りプランも
・スナネコをお家で見たくない?赤ちゃんから子猫になるまでの成長記録映像がDVDで発売決定
(C) Gakken/Nasu Animal Kingdom