ねことプレゼント探しの旅に出かけよう!全編リトグラフで描いた絵本「ふしぎなニャーチカ」

幼い姉弟がネコと一緒にプレゼント探しの旅に出かける物語を描いた絵本「ふしぎなニャーチカ」が2021年1月23日に刊行されます。

表紙イメージ

物語は、ふたりの姉弟が、ふわふわの毛とピンとした耳、赤いリボンのハットが特徴的な大きな猫「ニャーチカ」と出会うところから始まります。

空を飛び、海を泳ぐニャーチカと一緒に、お母さんへのプレゼント探しに出かけた姉弟。
果たして、素敵な贈り物は無事に見つかるのでしょうか?

プレゼントを探す姉弟の元に
猫の「ニャーチカ」が登場!

本書はイタリア北部の古都ボローニャで毎年開催され、新人イラストレーターの登竜門としても知られる絵本原画コンクール『2018年ボローニャ国際絵本原画展』の入選作品を書籍化した絵本で、作者はリトグラフ作家の佐藤文音さん。

リトグラフは版画の一種で木版画のように版面を彫ったりせず、平らな石や金属板の上に描いた絵を、水と油が反発し合う性質を利用して刷る印刷技法のこと。版面に描いた絵をそのまま紙に写し取れるのが特徴です。

作者による制作風景


作中に登場するノスタルジックな絵は全てリトグラフをベースに描かれており、ニャーチカのミステリアスな部分をはじめ、海や空など細やかなグラデーションまで豊かに表現されています。

不思議な雰囲気を纏う「ニャーチカ」
グラデーションの表現力にも注目

リトグラフ作家として国内外の版画展に出展し、多くの入選・受賞歴がある作者の作品が今回絵本化されることになったのは、出版元の担当編集者が『ボローニャ国際絵本原画展』の巡回展で佐藤さんの絵に出会ったことがきっかけ。

白昼夢のような、夢と現実をフラフラと彷徨っているような不思議な世界観に惹かれ「ぜひ絵本にしたい」と感じたことから書籍化の企画がスタート。

“猫”という多くの人々に愛されている存在を糸口に、子供たちにとって児童文学への扉となるような絵本を作り、物語を楽しむ力や想像力を育む一助になればとの思いが込められているといいます。

その一方で、

「不思議なこと」は日常のすぐ傍にあると思っています。
その「不思議な事」に猫と飛び込めたら最高だなと思いながら制作いたしました。

と語るのは作者の佐藤文音さん。

版画の制作はとても時間がかかるため、とにかく時間との戦いだったのだそうで、「もう駄目だ!」と思った時は実家から送られてくる猫ちゃんの写真を「参考資料だ」と言い訳しながらずっと見ていたのだとか。

絵本の中で特に注目してほしい点について聞いてみると、

疲れた時や寒い時「大きな猫ちゃんに包まれたいな」と思ったことはありませんか?本書の主人公ニャーチカは、大きなふわふわの身体でハグをして冒険に連れていってくれます。大好きな猫と一緒に冒険するワクワク感と、どこか安心するニャーチカのフォルムに癒しを感じて頂けたら嬉しいです。
(佐藤さん)

ワクワクしそうな冒険物語ニャ

全編を通じてリトグラフの手法で描かれた本書は、その表情豊かな絵から不思議な温もりや懐かしさが感じられ、子どもだけではなく大人も楽しめる一冊。

2021年1月23日より全国の書店などにて販売される予定となっています。

書名:ふしぎなニャーチカ
作者:佐藤文音
仕様:AB判/32頁/フルカラー
年齢:4歳頃から
発行:神宮館

<参考>
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(C) JINGUKAN

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