「マタタビ中毒かと思った」正気を失った顔で甘える猫ちゃんのクセが強すぎて爆笑する人が続出
猫はさまざまな感情を表現できる動物ですが、必ずしも人間の感覚にぴったり一致するとは限りません。中には「それ、怒ってない?」「不機嫌そうだけど?」と思ってしまうような表情を浮かべながら、実は真逆な気持ちを表している…なんてことも。
最近SNSで話題になっているのは、なんとも奇っ怪な表情を浮かべる猫ちゃんの姿でした。

大きな爪とぎのくぼみにどっしりともたれ掛かり、振り向きざまにこちらを見つめている白猫ちゃん。白目をむいたような顔で舌を出しながら脱力している姿は、まるで意識を失ったまま爆睡しているかのようです。しかし、よく見てみると目は見開かれていて、こちら側に焦点が合っているのが分かります。

その目元はキッと鋭く吊り上がり、「何見てんだコラ」と絡んできそうなほど険しいフェイス。自分の飼い猫でなかったら思わず視線を逸らしてしまいそうなほどの威圧感で、一般的には不機嫌であると解釈するのが妥当な表情ですが、実はこれ、飼い主さんに撫でて欲しくて甘えている顔なのだとか。猫を見慣れている人でも思わず戸惑ってしまう独特すぎる甘え顔の猫ちゃんです。
この写真を飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、3.8万件を超える”いいね”が集まるほどの大反響。写真を見たユーザーからは「暑さでバテてる様にしか見えなくて草」「顔のクセが強くて好き」「熱中症で倒れてるようにみえます」「マタタビ中毒患者かと思った」などたくさんのメッセージが寄せられて注目を集めています。
信じられないかもしれないけど、これ触ってほしくて甘えん坊してる顔#ねこかわいいね pic.twitter.com/5oYuNm9g0V
— ちったん (@NYANMARUKE) July 31, 2025
とても個性的なアピールをする猫ちゃんですが、この顔に至るまでには少なからずきっかけや予兆があったはず。10匹の猫と暮らしているという飼い主さんにお話を聞いてみると、この少し前、飼い主さんは他の猫たちをナデナデしている最中だったのだそう。白猫ちゃんは少し離れた場所からその様子をじっと観察していたと言います。
そして、飼い主さんが部屋から出ようとした瞬間、視界に飛び込んできたのが例の表情。普通なら驚いて怯んでしまいそうですが、一緒に暮らしている飼い主さんにとっては馴染み深い顔。他の猫を撫でている時からずっと視線を感じていたため、『こっち来て!!!』という白猫ちゃんの気持ちをすぐに察したようで、「そうかそうか、君も撫でて欲しいのか。」と感じたそうです。

この後、表情を変えずに構ってくれるのを待っていた白猫ちゃん。写真を撮り終わった飼い主さんにワシャワシャしながら撫でてもらうと、待ってましたとばかりにご機嫌モードへ突入。体をグネグネとくねらせながら喜びを表現していたそうです。
この白猫は「おもち」ちゃんという名前の女の子。元々お外で暮らしていた猫ちゃんで、ある日、飼い主さん宅の庭に突然現れたのが出会いのきっかけでした。その姿を見て過酷な外での生活から救いたいと思った飼い主さんは、我が家に迎え入れようと思い立ちます。
しかし、当時は人間慣れしていなかったおもちちゃん。簡単には近寄ってきてくれませんでした。それでも諦めずに粘り強く見守り続けた結果、なんとか保護することに成功。今ではすっかり家族の一員となり、普段は他の猫たちと元気に走り回って遊んだりしながら過ごしていると言います。

そんなおもちちゃんは飼い主さんにとって、側にいてくれるだけで安心感を与えてくれる存在。「外でずっと頑張ってきた子なので、もう何も頑張らなくていいからねと思ってます。」そう語る飼い主さんの言葉には、おもちちゃんへの深い愛情と、これまで積み重ねてきた日々への感謝が滲んでいました。
奇抜な表情とは裏腹に気持ちの伝え方は誰よりもストレート。そんなギャップを持ったおもちちゃんは、これからも家族を笑顔にしながらのんびりと穏やかな時間を過ごしていくことでしょう。
取材協力:ちったん(@NYANMARUKE)さん