猫の写真を眺めて賢くなれる!?含蓄のある言葉が頭にスッと入ってくる『にゃんこ四字熟語辞典』
含み持った言葉を短くスマートに言い表せる四字熟語。
日常の何気ない会話やテレビを見ている時、本を読んでいる時、ビジネスシーンなど、さまざま場面で色んな四字熟語が出てきますが、どこかで耳にしたことはあっても意外とその意味を知らなかったり、自分なりの解釈でなんとなく理解したような気になってしまう、というのはありがちなこと。
できれば言葉の正確な意味を知りたいけれど、辞書とにらめっこして覚えたいほどではない……。そんな時にぴったりなのが『にゃんこ四字熟語辞典』という書籍。
これは世界中から集めたかわいい猫の写真に、四字熟語でツッコミを入れたユニークな写真集で、ページをめくると右端に四字熟語が書かれていて、その横には四字熟語の意味をうまく表している猫の写真を大きく掲載。
例えば「苦心惨憺」(くしんさんたん:非常に思い悩み苦しむこと)という四字熟語では隙間から落ちそうになって困っている子猫の姿が、軽佻浮薄(けいちょうふはく:軽はずみでとてもうわついているさま)という四字熟語ではソファをズタズタに引き裂いた猫が憎らしい表情を浮かべていて、難解そうな四字熟語の意味もゆる〜い猫の写真を眺めながら理解できる作りになっているのが特徴です。
また、四字熟語の中には見た目や意味が似ていて、うっかりすると間違えそうな言葉も少なくありません。
「大同小異(だいどうしょうい)」と「同工異曲(どうこういきょく)」という四字熟語もその一例。
【大同小異】
細かな部分は異なっているが、全体としては似たり寄ったりであること。【同工異曲】
見かけは異なるが、内容は似たり寄ったりであること。
この2つは字面だけでなく意味も似ているため、「どっちがどっちの意味だっけ?」と混同しやすい一方で、必要に迫られなければ手間を掛けて覚えようとは思いずらいもの。
本書ではこの微妙な四字熟語の違いを写真で示していて、「大同小異」は異なる柄のネコが同じポーズで眠る姿を、「同工異曲」はネコと人間の赤ちゃんが同じポーズで眠る姿で表現。
かわいい猫のイメージから言葉の意味をパッと連想できるので、ネコ好きな人にとっては覚えるのに便利そうですね。
四字熟語はその他にも「吃驚仰天(びっくりぎょうてん)」「十人十色(じゅうにんといろ)」などよく知られたものから、「乾坤一擲(けんこんいってき)」「比翼連理(ひよくれんり)」といった聞き慣れないものまで、ぜんぶで99の用語を収録。
ユーモアたっぷりな猫の写真がオールカラーで掲載されているため、パラパラと眺めているだけ楽しむことができます。
猫の写真と言葉の組み合わせは相性が良く、これまでに論語やブッダの言葉、名言、ことわざなど、さまざまな書籍が発売されていますが、ありそうでなかった「四字熟語」を切り口にした本書。
一人で読んで楽しむのはもちろん、家族や友達と読めば一緒に盛り上がれるほか、手に馴染む正方形の作りでプレゼントにもぴったりな一冊となっています。
<参考>
・日本で一番ゆる〜い論語の解説書?かわいい猫の写真と一緒に楽しく学べる「ねころん語」
・お釈迦様とネコの相性は抜群ニャ!癒やし系フォトブック「 ゆるねこ×ブッダの言葉」
・ネコが人生の役に立つ名言をゆる~く解説!哲学入門書『考えない猫が教える脱力系哲学の言葉』
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