熾烈な順位争いが勃発!猫の種類・柄・名前ランキングが発表(猫の国勢調査2019)
アイリスオーヤマの運営するペット専門サイト「アイリスペットどっとコム」が2010年から毎年猫の日(2月22日)に合わせて公表している「猫の国勢調査」。その2019年度版の結果が先月発表されました。
アンケートの調査対象となったのは、同サイトの会員が飼っている1,702匹の猫たちで、昨年よりは200匹ほど減少。
調査項目は「愛猫の種類」「愛猫の柄」「愛猫を迎え入れた場所」「飼育数」といった定番のものをはじめ、「フードの種類・選定理由・購入先」「ここ1年で購入したペット用品」「ペットの災害対策に関する意識」など、昨年にはなかった項目についてもアンケートが行われています。
本記事ではその中から、毎年定点観測している「愛猫の種類」「愛猫の柄」のランキングをピックアップすると同時に、同サイトから別途発表されている「猫の名前ランキング大調査2019」の結果も合わせてご紹介します。
飼い猫の種類ランキング 2019
まずは飼っている猫の種類についてのアンケート結果から。
1位(1) MIX・雑種・混血種/1,007匹
2位(2) 日本猫(三毛・茶トラ)/288匹
3位(4) アメリカンショートヘア/77匹
4位(3) スコティッシュ・フォールド/66匹
5位(5) マンチカン/31匹
6位(6) ロシアンブルー/21匹
7位(9) ノルウェージャンフォレストキャット/21匹
8位(7) ペルシャ/20匹
9位(8) メインクーン/19匹
10位(10) ラグドール/17匹
※括弧内は昨年順位
1位と2位は昨年と同じく大差で純血種ではない猫たちが独占する結果となりました。別の「愛猫を何処から迎え入れたか?」という質問では、アンケート回答者の55.5%が野良猫を保護したり保護猫を譲り受けたと回答していますので自然な結果と言えそうです。
3位〜10位まではすべて純血種で、順位変動はあったもののランク外からの入れ替えはなく、定番の猫種が人気をキープ。昨年9位のノルウェージャンフォレストキャットが2つ順位を上げて7位にランクインしているのが最も大きな変化で、あとは順位がわずかに動いている程度。人気の固定化が顕著なランキング結果となっています。
飼い猫の柄ランキング 2019
続いては飼っている猫の柄についてのランキング。
1位(1) キジトラ/197匹
2位(2) 黒白/187匹
3位(3) 茶トラ/176匹
4位(4) 黒/164匹
5位(6) 茶トラ白/118匹
6位(7) 三毛/117匹
7位(5) 白/110匹
8位(8) キジトラ白/99匹
9位(9) サバトラ/69匹
10位(10) 灰/62匹
猫の柄も5位〜7位の順位が入れ替わっただけであまり大きな変化は見られませんが、こちらは2010年からのデータがありますので、そのトレンドと合わせて現在の順位を見てみましょう。
キジトラと黒白はこの10年ずっと不動の1位と2位をキープしていますが、昨年はその差がわずか6匹にまで縮まっていて、当サイト編集部では今回で逆転する可能性も十分にあると予測していましたが、再び差を10匹に広げてキジトラが王者の貫禄を見せつける結果となりました。さすがは「全ての猫(イエネコ)のルーツとなる毛色・模様はキジトラである」と言われるだけのことはあります。
また、こちらも10年間、熾烈な3位〜4位争いを繰り広げてきた好敵手「黒猫 VS 茶トラ」の闘いは、昨年に続き茶トラに軍配が上がりました。しかし頭数で見るとその差は12匹で昨年の35匹差から黒猫が猛追しているほか、2位と3位の間にあった越えられない壁(=40匹以上の差)が11匹差まで縮まっていて、2020年のランキングでは四つ巴となり下剋上の様相を呈する可能性も秘めています。
その他にも2017年〜2018年にかけて上昇トレンドにあった白猫が下降トレンドに、2017年には圏外だった三毛猫が上位クラスに食い込もうという勢いを見せており、来年には何か起こりそうな予感を感じさせる調査結果となりました。
飼い猫の名前ランキング 2019
最後に取り上げるのは飼い猫の名前ランキングです。
1位(2) クロ/25匹
2位(3) ハナ/22匹
3位(1) モモ/21匹
4位(4) ソラ/19匹
5位(4) タマ/18匹
6位(6) チビ/17匹
7位(8) シロ/16匹
8位(8) ミー/15匹
9位(8) マル/14匹
9位(7) ミケ/14匹
「猫の国勢調査」と同じく1,702匹の猫たちを対象にしたアンケートにもかかわらず、種類や柄のランキングと比べて1件当たりの回答数が非常に少ないのが特徴的で、これは特定の名前に人気が集中していないことを示しています。とは言え、1位〜10位まで昨年もトップテンにランクインしている名前がずらりと並んでいますので、偏りが少ない中でも定番の人気がある名前と言えそうです。
順位変動について見てみると昨年惜しくも2位だった「クロ」が1位に返り咲いています。また、上位3つの名前はすべて順位が入れ替わっていて、下位でもいくつか変動が見られますが、その多くはわずか1匹差。最大でも3匹差しかなく、トップテンで大接戦が繰り広げられている様子がうかがえます。
こちらもちょっとしたきっかけで順位に大きな変化が起こる可能性を秘めており、猫の柄ともども来年のランキングが楽しみですね。
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