ペルシャ/パージャン(Persian) – 猫の種類&図鑑


ペルシャの写真

ペルシャ(Persian) - 猫の種類&図鑑Photo by http://animaliaz-life.com/persian-cat.html

基本情報

原産 : アフガニスタン(自然発生種)
祖先 : 不明
体型 : コビー
寿命 : 15歳
体重 : 3〜5.5kg(オス)
体重 : 4〜5.0kg(メス)
毛種 : 長毛種
毛色 : シナモン、フォーン以外すべて
毛柄 : ポインテッド&ホワイト以外すべて
目色 : アクア、イエロー、オレンジ以外すべて

歴史

ペルシャは純血種の猫の中では最古の品種のひとつと言われますが、その起源は諸説あり、最も古い記録では1620年にイタリア人がペルシャ(現在のイラン)から長毛の猫を持ち帰ったというものです。その華やかな風貌から、1700年代にはヨーロッパの上流家庭でペットとして人気を博しており、1800年代にはイギリスやフランスなどで繁殖が行われ、アメリカにも輸出されるようになりました。1871年には世界で初めて行われたキャットショーに出場しています。現在でも「猫の王様」と呼ばれるほど世界中で人気のある猫です。

また、ペルシャにはこれまで多くの猫と交配してきた歴史があり、以下のような猫種の基礎となっています。

ヒマラヤンのルーツ
ペルシャ × シャム

■チンチラのルーツ
特定の毛色を持ったペルシャ同士の掛け合わせ

エキゾチックのルーツ
ペルシャ × ブリティッシュショートヘア

 

特徴

最大の特徴はふわふわでゴージャスな長い被毛です。その他にも大きく丸い目、小さな耳、短く潰れた鼻、短い足など多くの身体的な特徴を持つ猫です。

■ペルシャとヒマラヤンとの違い
ヒマラヤンはペルシャという猫種の毛色の1部門という位置づけで、シャムの特徴である「顔、耳、四肢、尻尾」にポイントカラーを持つ猫をヒマラヤンと呼びます。

■ペルシャとチンチラとの違い
チンチラもペルシャという猫種の毛色の1部門という位置づけで、毛先の5分の1以下に黒い色がある猫をチンチラと呼びます。ペルシャは毛先の3分の1までが黒いので、チンチラの方が毛色が明るく見えます。他にもチンチラの方がアイラインがより強く表れる特徴があります。チンチラの中でも、被毛の大半が白の猫をチンチラシルバー、被毛の大半が茶色の猫をチンチラゴールドと呼んで区別します。

■ペルシャとエキゾチックとの違い
エキゾチックはペルシャの短毛種になりますので、ペルシャより毛が短く、それ以外は同じような容姿をしています。

性格

穏やかで落ち着いており、めったに鳴かないことから、日本ではプライドの高そうな素っ気ない猫というイメージを受ける人も少なくありませんが、欧米では上品さや気品を感じさせる猫と言われています。運動量はそれほど多くなく、足も短いため高い所に好んで登ったりすることは少ないです。

病気、怪我、注意点

ペルシャは遺伝性の疾患が多く、特に多発性嚢胞腎は両親のどちらかが発症していると約半分の確率で発症すると言われており、治療法がありません。

飼育の面では、毛量が多く密集して生えているため、猫自身の毛づくろいだけでは手入れが行き届きません。皮膚疾患の予防や早期発見のためにも、毎日1回はブラッシングとコーミングをしてあげましょう。また、低く潰れた鼻の影響で涙道が圧迫されて涙が出やすいので、眼病予防のために涙や目やにをこまめに拭き取ってあげる必要があります。

ペルシャの動画

 

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