まるで「家政婦のニャタ」市原悦子ばりにチラ見する猫の視線に5万人のユーザーが魅了される
猫は長年一緒に暮らしている人間に対しても、時によそよそしい振る舞いをすることがあります。
先日、「いずも」ちゃんという猫が飼い主さんに向けてきた視線もなかなか他人行儀。そのつれない姿が可愛らしいとSNSで話題になっています。
物陰からコチラ側をじーっと覗いている猫ちゃん。顔を半分だけしか出していないことから、自分の気配を消そうと努力しているのが伝わってきますが、隠れているつもりなのに実はバレバレなのが猫の可愛いところ。
相手に悟られないようにこっそりと様子を伺う佇まいは、まるで往年の人気テレビドラマ『家政婦は見た』で主役を演じる市原悦子さんが、上流家庭内のスキャンダルを覗き見している姿を彷彿とさせるような光景です。
このエピソードを飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、5万件を超える”いいね”が集まるほどの大反響。写真を見たユーザーからは「なんとも言えない表情がたまらない」「可愛いがすぎる」「家政婦はニャタ」などたくさんのメッセージが寄せられて大きな注目を集めています。
まるで初めての人と対面したかのような疑り深い眼差し。しかし、いずもちゃんは今のお家で何年も暮らしているため、飼い主さんとは親しい間柄のはずですが、何故これほどよそよそしい態度を取ることになってしまったのでしょうか。
飼い主さんに詳しいお話を聞いてみると、この少し前、猫ちゃんはキッチンの方へやって来て、ストックしてあったお茶や珈琲のパッケージをどんどん床に落とし始めたのだそう。そこで、飼い主さんが「ダメよー」と注意したところ、物陰に隠れてしまった…というのが写真の状況。
一見すると怒られた後のような表情にも見えますが、実はこの猫ちゃん、毎日夕方くらいになるとお昼寝から目覚めて遊びの催促をするのが日課になっているのだそうで、今回の行動もその一環だと思われるのだとか。
いたずらしてたから、ダメよって注意したらこうしてる pic.twitter.com/PM7JQHOOx9
— いずもん/まろ様*mfmf (@7nfxwoi3F8lSqHU) December 13, 2024
「いつも、このようなイタズラをすると「ダメよ」と言いながら捕まえて、抱きかかえたままリビングのソファへ移動するのですが、いずもちゃん的にはイタズラをすると抱っこしてもらえる、あるいは相手をしてもらえると理解しているのではないかと思います。実際、私が捕まえに行ってもいずもちゃんは逃げようとせず、ワクワクしながら待っていて、ゴロゴロ言いながら抱っこされるんです。」
こっそり覗いているのかと思いきや、チラ見しながら捕まえに来てくれるのを待っているとは、何とも愛くるしい性格の猫ちゃん。この日は「イタズラ→捕まえる→抱っこでソファへ移動」のルーティンを2時間ほど繰り返したのだそうで、猫ちゃん的にはたっぷりと遊んでもらって大満足の一日となったようです。
一方、飼い主さん的には、世間の声が意外に感じられる部分もあったようで、「リプライや引用を拝見すると、いずもちゃんが『怒っている・拗ねている・反省している』と捉えている方が多かったのに驚きました。私としては『半身を隠してるけどここにいるよ』とアピールをしているように見えていたのですが、確かに皆さんのおっしゃるように「承服しかねる」表情にも見える写真だと思います。」と、予想外の反応だったことを明かしてくれました。
飼い主さんがいずもちゃんの存在を知ったのは、2019年12月のある日、ときどき訪れていた猫カフェのSNSを見ていたところ、沖縄県久米島からやってきた仔猫として紹介されていた投稿を見たのがきっかけ。写真を見て直感的にピンと来るものがあったことから直ぐにお店と連絡を取り、里親になる手続きを行ったのだと言います。
その後は新たに「まろん」ちゃんという猫も加わって、今では姉猫となったいずもちゃん。普段はお家の中ではのんびりと過ごしていたり、2匹でドタバタ追いかけっこしたりしながら過ごしているのだそう。
そんな愛猫たちは飼い主さんにとってどのような存在なのでしょうか。
インタビューの最後に聞いてみると「ずっとつながっているし、調子が悪いときは互いにケアし合うような関係だと思います。」と大切な家族であることを語ってくれました。