「私を味変ババアだと思ってる…」ごはんを少し残してふりかけ待ちをする猫ちゃんがグルメすぎた

食事をしている途中で、調味料や薬味などを加えて料理の味を変える「味変(あじへん)」。

最初から最後までずっと同じ味の料理を食べ続けるよりも楽しめるとあって、味変を売りにしたお店もじわじわと増えていますが、こうした食事スタイルを好むのは人間に限った話ではないようです。

ハチワレ猫のうしお君は最近、ごはんの最中に少し変わった行動を取るようになったと言います。

味変のふりかけ待ちをするハチワレ猫のうしお君
実際の写真(提供:飼い主さん)

食器台の前にちょこんと座って飼い主さんの方をじっと見つめる猫ちゃん。その表情は何かを訴えているように見えなくもありません。

左の器には少しだけカリカリが残っていて、一見すると食べ残しのようにも思える状況ですが、猫は用が済んだらさっさとその場から立ち去っていく生き物。お腹が一杯になって残したのであれば既にこの場にいないはずです。

それなのにまだ座っているということは、まだここで他にやり残したことがあるということを示唆しています。

がっしりボディの猫ちゃん
がっしりボディの猫ちゃん


実はこれ、飼い主さんがごはんにふりかけをかけてくれるのを待っている状態。器にごはんが少し残っているのはお腹が一杯になったからではなく、ふりかけ用のためにあえて残しておいたごはんなのだとか。食べ物をより美味しく味わいたいと思うのは動物に共通する本能なのでしょうか。まるで人間のような通な食べ方をするグルメな猫ちゃんです。

このエピソードがSNSのXに投稿されると、6万件を超える”いいね”が集まるほどの大反響。写真を見たユーザーからは「猫ちゃん頭いい」「期待の眼力強すぎ」「味変ババアwww」などたくさんのメッセージが寄せられて注目を集めています。

それにしてもこの猫ちゃん。どうして味変をするようになったのでしょうか。飼い主さんにお話を聞いてみると、猫ちゃんのごはんにふりかけを使うようになったのは、今から1年半くらい前のこと。

「家に赤ちゃんが産まれて構ってあげられる時間が減ってしまったため、少しでも喜んでもらいたくてふりかけやオヤツを常備するようになったのがきっかけでした。使用しているのはママクックさんの『フリーズドライのムネ肉 砂肝ミックス』です。2.3粒を指でほろほろ砕いてかけてあげていますね。」
(飼い主さん)



それ以来、ふりかけは与えた時に食べるのが習慣となっていましたが、猫ちゃんの中で何かが閃いたのか、2週間ほど前から食事の途中でふりかけを待つようになったと言います。食べ始めのタイミングでふりかけをねだらないということは、キャットフード単体で食べても美味しいと感じているはず。それなのに食事を中断してふりかけを待つとは、やはり自らの意思で味を変化させて楽しんでいる行為(=味変)にほかなりません。

この後、猫ちゃんはふりかけをもらえると確信していたのか、鳴いて催促することもなく、ゆったりと落ち着き払ったままふりかけが追加されるのを待っていたのだそう。なんとも大物感を感じさせる猫ちゃんですね。

オヤツを食べるハチワレ猫のうしお君
オヤツも大好きニャ

このふりかけ好きな猫ちゃんは「うしお」君。少し怒りっぽいところもあるけれど、どんくさくてひょうきんな性格の男の子。

今のお家にやって来たのはまだ仔猫だった頃、近所の駐車場をさまよっていたところを「猫と暮らしたいなぁ」と思っていた飼い主さんが偶然発見。カゴの下に餌を仕込む古典的な罠でアッサリと捕獲されて家族として迎え入れられることに。10歳になった今では毎日過ごしやすそうな場所に狙いを付けると、丸一日そこで寝ていると言います。

お休み中のハチワレ猫うしお君
お休み中のうしお君


そんな世間の喧騒とは無縁でのんびり過ごしている猫ちゃんが、ふりかけ待ちの姿が可愛すぎてネット上で大注目。

その反響の大きさをどのように受け止めているのか飼い主さんに聞いてみると、「味変ババアのワードがウケてバズったのかなと思いますが、私はマグカップに入れた白湯を寝ているところに運びこまめに飲ませる”白湯ババア”でもあります笑」とユーモアたっぷりなコメント。

また、「表情の豊かさや人との親和性は実際に暮らしてみてうしおに教わりました。家族の危機も何度も助けてくれたように思います。月並みになりますが、本当になくてはならない家族の一員です。」とも語り、かけがえのない存在であることを明かしてくれました。

実は飼い主さん。うしお君をモチーフにしたアパレルブランド『Cat for Light』立ち上げて、オリジナルグッズを制作している猫クリエイターとしても活躍中。

猫アパレルブランド『Cat for Light』のWEBサイト
『Cat for Light』

オリジナルサイト(catforlight.com)では、1点ずつ手刷りのシルクスクリーンプリントで制作したアパレルを中心に、さまざまな猫アイテムが展開されています。

取材協力:Cat for Light(@CatforLight)さん

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