キジトラの歴史、特徴、性格 – 毛色別に猫を解説

キジトラとは、褐色(黒みがかった茶色)と黒色の縞模様を持つ猫のことです。

キジトラ、キジ猫、ヨモギ猫、藤猫(ふじねこ)、Brown Mackerel Tabby(ブラウンマッカレルタビー)、Black Mackerel Tabby(ブラックマッカレルタビー)の写真

雉(キジ)のメスに毛色、模様が似ていることからこのように呼ばれています。

<キジトラの名称・表記>
別名:キジ猫、ヨモギ猫、藤猫(ふじねこ)
英名:Brown Mackerel Tabby(ブラウンマッカレルタビー)
  :Black Mackerel Tabby(ブラックマッカレルタビー) 

 

キジトラの歴史・起源

私たちの身近にいる猫は正式にはイエネコと呼ばれますが、大昔、野生の猫として暮らしていたイエネコの祖先にはキジトラ柄の個体しかいませんでした。つまり、キジトラはすべての猫(イエネコ)のルーツとなる毛色・模様なのです。

その理由のひとつとして、現存するヤマネコやイエネコのDNAを解析して行われたある調査によると、イエネコの祖先はアフリカ北部や中近東などに生息しているヤマネコの亜種「リビアヤマネコ」である可能性が高いと考えられ、リビアヤマネコやその仲間であるヤマネコもまた、キジトラと同じような柄をしています。

リビアヤマネコ の写真リビアヤマネコ By Maureen Barlin | CC BY-NC-ND 2.0, Link

ヨーロッパヤマネコの写真ヨーロッパヤマネコ By Keimzelle | CC 表示-継承 4.0, Link

一方、古代エジプトでは、猫が宗教的な儀式や習慣によりミイラ化して埋葬されており、紀元前4千年ほど前に埋葬された猫のミイラを調査したところ、いずれもイエネコの祖先であるリビアヤマネコと同じような模様をしたヤマネコであったことが判明

こうしたことから、大昔の猫はほとんどキジトラ柄であったと考えられています。

時には突然変異によって異なる毛色や模様の猫も生まれていたようですが、リビアヤマネコの生息地域である砂漠やサバンナなどではキジトラ柄が最も見つかりにくい外見であり、それ以外の猫は外敵に見つかりやすいため、生き残るのが難しかったものと推測されています。

イエネコが人間の生活圏で暮らすようになってからは、キジトラ以外の猫も生き残れるようになり、毛色や柄が段々と多様化していきました。

しかし日本にキジトラがいつやってきたのか?については、詳しいことが分かっていません。

日本のキジトラ・キジ猫の写真(AC)

猫の毛色について記録されている日本最古の文献は宇多天皇(867年〜931年)の日記で、そこで言及されている猫はキジトラではなく黒猫。その後もしばらくキジトラ柄の猫に関する文献は見当たりませんが、14世紀の「春日権現験記絵(巻6)」や「石山寺縁起絵巻(巻2)」には、それぞれカラーでキジトラっぽい猫が描かれているため、この頃には日本にキジトラが確実にいたと言えそうです。

という訳でキジトラが日本にやってきた時期ははっきりしませんが、2011年には長崎県壱岐市のカラカミ遺跡にて、紀元1世紀~3世紀頃の遺構からイエネコの骨が見つかっていますので、もしかすると弥生時代の後期にはすでに日本にいたのかも!?しれませんね。

 

キジトラの特徴

■茶色と黒のしま模様
褐色(黒みがかった茶色)と黒色の縞模様がキジトラの外見的特徴で、色あいや縞の濃淡には個体差があります。

■猫の元祖&保護色
歴史の項で述べたとおり、キジトラの毛色・模様はすべてのイエネコの原型で「野生型」と呼ばれており、猫にとっての保護色(外敵から身を守ったり獲物を待ち伏せるために周囲から目立たなくする体色や模様のこと)となる毛柄です。

■尻尾の先が黒い
キジトラのボディは褐色と黒の縞模様ですが、しっぽの先端は黒の単一カラーになるという特徴があります。

キジトラの尻尾は黒色

これはメジャーなトラ猫(キジトラ、茶トラ、サバトラ)の中でもキジトラとサバトラに見られる特徴で、茶トラは薄い色になります。

■顔にトラ猫の共通点がある
縞模様を持つトラ猫の顔に共通する3つの特徴がキジトラにも見られます。

・額にM字の模様
・アイライン
・クレオパトラライン

キジトラの外見的特徴、1.額にM字の模様、2.アイライン、3,クレオパトラライン

■その他の特徴
目色:ゴールド系
肉球:濃い茶色

 

キジトラの性格

猫のルーツとも言えるキジトラ柄の猫は、もともと野生で暮らしていたことから、現在でも性格的にその時の名残を思わせる行動が多いと言われています。

例えば縄張り意識が強く、飼い主以外の人間に対しては用心深くて警戒心が強いといった傾向が見られるほか、運動能力が高くて遊び方もワイルドであるといった具合です。

その一方で、飼い主など心を許した人にはとても甘えん坊で、無防備になってしまうとも言われますが、それはキジトラに限った性格ではないような気がしますよね。

野性的な行動が見られやすい反面、仲良くなった時の落差が魅力的な性格であると言えそうです。

※毛色によって猫の性格が決まるかどうかは専門家の間でも見解が分かれますので、本項については傾向や可能性のひとつ程度にお考えください。

 

キジトラの名前

<オス>
トラ、ムギ、コタロウ、トラジ、キジオ

<メス>
チョコ、マロン、モカ、フラペチ、キジコ

※CatPress編集部が独自に調査・考案した結果、キジトラにオススメの名前を記載しています。キジトラに名前を付けようと思っている方はぜひ参考にしてください。

 

キジトラと近い毛色の猫

キジトラ白(キジ白)

 

キジトラを飼っている(いた)有名人

市川由衣、田中要次、田中裕二(爆笑問題)、古坂大魔王(ピコ太郎)、倉科カナ

参考:猫を飼っている芸能人一覧

 

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