どこに猫がいるか分かるかニャ?石仏の近くに潜む猫ちゃん、あまりのカモフラージュっぷりに困惑するユーザーが続出

猫はもともと野生動物として暮らしていた生き物。そのため、毛の色や模様は外敵から身を隠すための保護色として機能することが知られていますが、時には人工物に紛れ込んでしまうこともあります。

Xユーザーの沙弥行徳(@yukiho112)さんは先日、奈良県のとあるお寺を訪れたところ、注意深く見ないと気付けない場所に潜んでいる猫ちゃんの姿を目撃してしまいました。

石碑の後ろに隠れる猫ちゃん
何処にいるか分かるかニャ?(写真提供:沙弥行徳さん)

この写真を見て5秒以内に猫ちゃんの居場所がわかった人は、高精度な猫センサーの持ち主。普通はじっくり写真を眺めて見てもなかなか気付けないことでしょう。

正解は右側にある石碑のさらに右奥。ちょうど石碑の陰になっているため薄暗くなっているほか、猫ちゃんのキジトラ模様と背後にある木板の色合いがそっくりで、何かを探そうと思って注視しなければ、猫ちゃんの存在に気づくのは容易ではありません。

石碑の後ろに隠れる猫ちゃん
見つかってしまったニャ

このエピソードを撮影者さんがSNSのXに投稿したところ、5万件を超える”いいね”が付くほどの大反響。写真を見たユーザーからは「どこにいるか分からない」「こっち見てるね」「涼んでる!」「可愛いですね」などたくさんのメッセージが寄せられて注目を集めています。

この日は仕事でお寺を訪れたという撮影者さん。境内にはいくつかの石仏があり挨拶をして回っていたそうですが、ふと良い感じの石仏を見かけたので何の気なしに写真を撮っていると、何処からともなく視線を感じたと言います。

すると、右側にある石碑の奥にちょこんと座っているキジトラ猫の姿を発見。「まさか猫が居るとは思って無かったので、びっくりしました。」と目撃当時の心境を振り返ってくれました。

キジトラの保護色にぴったりな木板
完全にキジトラの保護色

それにしても猫ちゃんは何故こんな場所に入り込んでいたのでしょうか。



その理由について撮影者さんに聞いてみると「外は暑すぎると思っていたのかもしれません」とのこと。確かに2024年の今年は、観測史上最も暑かった昨年に匹敵するほどの暑さになる可能性が指摘されており、7月中頃の時点ですでに猛暑日になった地点が全国で続出しています。この石仏の周囲には屋根があり日差しを遮ってくれるほか、ひんやりした石が猫ちゃんにとって心地良かったのかも知れませんね。

この後、撮影者さんが慌てて動画を撮り始めると、猫ちゃんの方は見られていると感じたのか、石碑の後ろに隠れて様子をうかがい、石仏の陰にそそくさと移動して距離を取ろうとします。その様子を見て「これ以上邪魔してはいけない」と思った撮影者さん。急いでその場を離れると、猫ちゃんはまた石碑のあたりに戻って休んでいたのだとか。厳しい暑さが少しだけ和らぐほっこりとしたエピソードでした。

今回インタビューに応じれてくれた沙弥行徳さんは、以前、猫を飼っていたこともあるネコ好きな人。現在は鳩と文鳥を飼っているのだそうで、自身のXアカウントではたくさんの写真や動画を公開しており、「世間の人に鳥や鳩も可愛いということを伝えられればと思っています。」とメッセージを寄せてくれました。

取材協力:沙弥行徳(@yukiho112)さん

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