猫の品種&名前ランキングも!世界最大規模のペット統計データ「家庭どうぶつ白書」2021年版が公開
ペットに関する様々な統計情報をまとめたデータ集「家庭どうぶつ白書 2021」がアニコムから公開されました。
「家庭どうぶつ白書」とは、同社でペット保険契約をしている動物(猫、犬、鳥、うさぎ、フェレット、モモンガ、リス、ハムスター、ネズミ、モルモット、ハリネズミなど)を対象に、保険金の請求データやアンケート調査の結果をとりまとめたもので、約100万件にのぼる契約をベースにした世界最大規模のペット統計データ集。
2021年度版は直近1年間に集積した情報を中心にさまざまなデータが公開されていますが、本記事ではその中から名前や品種のランキング、支出の多い項目など「猫」に限定したデータについて紹介します。
猫の品種ランキング 2021
まずは全年齢の飼い猫を対象にした品種ランキングです。
上位にはスコティッシュフォールドやアメリカンショートヘア、マンチカン、ノルウェージャンフォレストキャットといった人気の品種が並んでいますが、中にはロシア原産のサイベリアンやカナダ原産のトンキニーズといった珍しい品種もランクインしています。
カタカナの名前ばかりの中で目を引くのが1位の「混血種」と6位の「日本猫」。混血種とは2種類以上の種を掛け合わせて生まれた猫のことで、純血種同士を掛け合わせたハーフ猫もいれば、野良猫の自然交配によって生まれた雑種なども含まれるため、頭数・割合ともに多くなる傾向にあります。
それに対して日本猫は外国種の血が混じっていない、日本古来から繁殖してきた種を掛け合わせて生まれた猫で、街中で見かける猫はこの日本猫であることが一般的。どちらも保険に加入している猫の品種としては上位にランクインしています。
一方、0歳の猫に限定した品種ランキングがこちら。
全年齢のランキングと比べて大幅な変化は見られませんが、先ほど6位だった日本猫が、0歳のランキングでは19位に。日本猫は純血種よりも保護や譲渡などを経て飼い主の元に迎えられることが多いことから、0歳の時点では保険に加入していないケースが多いものと推察されます。
猫の名前ランキング 2021
続いては飼い猫の名前を性別ごとに集計したランキングです。
男の子は2年連続で「レオ」が1位に輝き根強い人気を誇っているほか、「コテツ」や「レオン」といった凛々しい名前が多く見られるのが特徴的。昨年にはランクインしていなかった「チャチャマル」と「ルイ」という名前に注目です。
一方、女の子は昨年2位だった「ムギ」が1位を獲得し、「モモ」が首位の座を明け渡す結果に。
女の子はその他にも「ルナ」「リン」「ハナ」といった可愛らしい名前が多く、新たに「モカ」と「ベル」といった名前も圏外からランクイン。どちらのランキングも0歳の猫を集計対象にしていることから、新たに付けられた名前の最新トレンドを反映していると言えそうです。
猫の年間支出
最後は猫1頭あたりに対して、何にいくら支出したのかを項目別に費用をまとめたデータを紹介します(過去3年間の推移)。
支出の合計金額(164,835円)のうち最も多いのはフード・おやつの42,925円で、2位はペット保険料の34,929円、3位は怪我や病気の治療費で31,848円。これら3つで全体の約67%と支出の多くを占めており、保険契約の有無や猫の健康状態によって飼育費用が大きく変わる可能性を示唆しています。
それ以外で注目なのはサプリメントへの支出。年間で5,668円と金額こそ大きくないものの、前年比が203%と突出しており、飼い猫に対する健康志向の高まりが見て取れます。
この他にも「家庭どうぶつ白書」の公式サイト(anicom-page.com/hakusho)では、保険金の請求が多い疾患や、平均寿命、死亡要因など、猫の健康に関するデータも公開されていますので、猫の飼い主さんやこれから猫を飼おうと思っている人はチェックしてみては。
<参考>
・猫のジャンプ回数が病気の早期発見に繋がる可能性も…!国内企業の研究結果が米科学雑誌に掲載
・ネコの寿命を伸ばす治療法を開発!その道のりを研究者がつづった書籍「猫が30歳まで生きる日」
・会ってみたい宿泊施設の看板猫ランキング!従業員やお客さんを癒やしてくれる魅惑の猫たちを紹介
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