猫を愛する作家たちの小説集「猫はわかっている」が刊行、村山由佳さんのトークイベントも開催
現代を代表する人気作家たちが、猫への愛をこめて書き下ろした猫の小説集『猫はわかっている』が10月6日に文藝春秋より刊行されました。
猫は愛くるしい表情や仕草で、たまに甘えてくるかと思えば急にそっぽを向いたり、時にはミステリアスな表情を見せたりと、私たち人間を振り回しながらも魅了し続ける不思議な生き物。
日本では古くから作家や芸術家らによって創作の対象として表現されてきました。
本書はそんな不可思議な魅力を持つ猫を愛してやまない7名の人気作家による「猫」が大活躍する作品集。
仕事・家事・育児にフル回転の雑誌編集者が余命幾ばくもない猫を引き取る話や、愛犬が亡くなりペットロスに陥っていた家族の元にやってきた野良猫の話、妊娠した姉から預かった猫と暮らし始めて人生観が変わりだす話など、謎と企みと、そして愛に満ちた7篇の物語が収録されています。
<収録作品一覧>
『世界を取り戻す』 村山由佳
『女か猫か』 有栖川有栖
『50万の猫と7センチ』 阿部智里
『双胎(そうたい)の爪』 長岡弘樹
『名前がありすぎる』 カツセマサヒコ
『猫とビデオテープ』 嶋津 輝
『幸せなシモベ』 望月麻衣
オンライン書店の「honto」では著者の一人、村山由佳さんが出演するオンラインイベントの参加券と、本書がセットになった書籍の販売が行われています。
『天使の卵-エンジェルス・エッグ』『星々の舟』『ダブル・ファンタジー』などの著作で知られる直木賞作家の村山由佳さんは、「猫のいない生活は考えられない」と語るほどの愛猫家で、現在8匹の猫(うち通い猫1匹)と一緒に軽井沢の自宅で同居中。
自身の盟友であり17歳で旅立った猫「もみじ」との暮らしを綴った『猫がいなけりゃ息もできない』『もみじの言いぶん』『晴れときどき猫背 そして、もみじへ』など、愛猫との暮らしを描いたエッセイも数多く発表しています。
11月20日(土)の15:00~16:30からは本書の刊行を記念して、Zoomウェビナーにてオンライントークイベントを実施。
当日は村山さんが自宅から生出演し、知られざる猫たちとのエピソードや日々の生活についてトークが展開されるほか、チャットで直接質問することも可能。また、村山さんの愛猫たちの生映像もできる限り配信するというネコ好きな人にとっては嬉しい試みも。
参加券付きの書籍は2021年11月12日(金)23:59まで公式サイト(honto.jp)限定で発売中。トークイベントの様子は後日、アーカイブ動画としても参加者に配信される予定となっています。
<参考>
・角田光代ら6名の猫好き作家の日常を収録!NHKの人気番組「ネコメンタリー」が書籍化
・寒い冬は…ネコのお話でほっこり暖まるニャ!村山早紀さんの新しい短編集「約束の猫」
・ネコの数だけ物語がある、17の実話エピソードを収録した書籍「猫がいてくれるから」
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