ネコの数だけ物語がある、17の実話エピソードを収録した書籍「猫がいてくれるから」
犬の方が飼育数が多かったのも今は昔、いまや日本で最も多く飼われているペットの猫。
その可愛らしい見た目や仕草はとても魅力的で注目されがちですが、人にはそれぞれ知られざる過去や人生模様があるように、猫にも一匹ずつの猫生があるもの。
しかし、猫は言葉を話すことができないため、これまで生きてきた軌跡や印象的な出来事を直接聞くことはできず、彼らと深く関わった者が語らなければ知ることはできません。
一方、新型コロナウイルス感染症の流行によって世界が不安に包まれ、私たちのライフスタイルも大きく変化を迫られている昨今。このような状況下でも人間と猫は関わり合いながら暮らしていて、猫に心のやすらぎや生きていく力をもらった人もいれば、天国に旅立ったあとも飼い主さんの心をあたため続けている猫もいます。
4月14日に刊行された『猫がいてくれるから』は、そんな猫たちのエピソードを綴った書籍で、出版社の主婦の友社に読者から寄せられた17の体験談を収録。
掲載されているのは、猫と過ごしたかけがえのない日々や、出会いと別れ、猫同士の愛情など、癒やされたり思わずホロリとしてしまう逸話ばかり。
猫を飼っている人はもちろん、過去に猫を飼っていた人や地域猫と関わっている人、事情があって飼えないけどネコ好きな人など、猫を愛する人の心に残るエピソードの数々にふれることができます。
<エピソード例>
・認知症の母が忘れず愛し続けた猫。
・我が子に先立たれて嘆き悲しむ母猫。
・ガンに侵された愛猫との最後の3カ月。
・コロナ禍の中での不安を猫に救われる日々。
・急逝した母の飼い猫と本当の家族になるまで。
・引きこもりの息子を暗闇から連れ出してくれた子猫。
各話の終わりには登場した猫のプロフィールも掲載。
名前・年齢・性別をはじめ、種類や性格、特技、好きなものまで見ることができるため、エピソードを読んだ後に改めて心が動かされたり、それぞれの猫生をリアルに思い浮かべることができます。
装画やエピソードに添えられた優しいタッチのイラストを描いているのは、イラストレーターの深尾竜騎さん。
猫を見かけるのが日常の風景となっている現代において、猫が存在していることの喜びを改めて感じられる一冊となっています。
<参考>
・猫がマスクを誤食する事例も多発!猫が食べてはいけないものを写真付きで解説した図鑑が登場
・猫を飼う前に知っておきたい!マンガで分かる保護猫のトリセツ『ねこ活はじめました』
・猫にまつわる短編集のみを収録!児童文学作家・村山早紀さんの新しい短編集「約束の猫」
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