高齢な猫はオシッコの回数や量が多い!?シャープが「猫のおしっこ白書」を発表したニャ
愛猫の健康チェックができる猫トイレ「ペットケアモニター」の開発・販売を手がけるシャープが7月30日、発売から1周年を迎えることを記念して同機の計測データを元に作成した「猫のおしっこ白書」を公開しました。
猫は濃いオシッコをするため尿中の成分が結晶化して尿路結石など泌尿器系の病気にかかりやすく、また、濃いオシッコを作る際に腎臓に大きな負担がかかることから腎不全が死因の上位によく挙げられる動物です。
ペットケアモニターは、そんな猫にとって大切なオシッコの情報を自動的に計測してくれるスマート猫トイレ。
オシッコの量や回数、体重、トイレ内の滞在時間、トイレ周辺の温度など、計測されたデータはクラウド上に記録され、飼い主さんはスマートフォンから専用のアプリを通じていつでも確認することができるため、愛猫の健康維持・管理に役立てることができます。
また、計測したデータはグラフ化して表示するだけではなく、鳥取大学と共同開発した独自の「異変検知アルゴリズム(AI)」により各種計測データを組み合わせて解析。たとえば、トイレの滞在時間が長いのにオシッコが全く出ていないなど、体調に変化がないかをチェックし、異変が検知された場合には飼い主さんのスマートフォンに通知してくれるため、使っているだけで愛猫の体調変化に気づきやすい猫トイレです。
今回発表された「猫のおしっこ白書」はペットケアモニターで計測されたデータを元に、オシッコの平均回数、オシッコの平均量、トイレの平均滞在時間、トイレの周辺温度、ペットケアモニターを使っている猫の年齢分布などを取りまとめたもので、例えば「おしっこの平均回数」は以下のような結果に。
年齢区分は「0歳(子猫)」「1歳〜6歳(成猫)」「7歳〜12歳(高齢猫)」「13歳〜(高齢猫)」の4つ。子猫から成猫になるとオシッコの回数は減りますが、高齢期になると再び増えていくといったような傾向があり、これはオシッコの平均量を計測したグラフでも同様の傾向を示しています。
ただし、これらのデータはペットケアモニターを使用している猫のうち、年齢が判明している猫のデータを2019年1月~6月にわたって集計したもので、健康管理のための基準値などを示すものではないとのこと。
そのため、飼い猫の排尿回数がこのデータと比べて多い(少ない)というのはあまり気にする必要はなさそうですが、「排尿回数の変化=体調の変化」となりやすいので、その変化に気づけるよう愛猫のオシッコの回数については日頃から把握しておきたいところですね。
スマート猫トイレのように自動で排尿回数を記録してくれる機器があれば飼い主さんも楽ですが、普通の猫トイレでも、固まる猫砂を使っている場合は固まったおしっこの個数で、システムトイレを使っている場合はシートにオシッコが染みている場所を数えることで、大まかに排尿の回数を把握することができます。
ペットケアモニターの公式サイト(https://pethealthcare.sharp.co.jp/event/whitepaper201907/)では、その他のオシッコに関するデータも公開されていますので、興味のある飼い主さんはチェックしてみては。
<参考>
・シャープからスマート猫トイレ「ペットケアモニター」が登場!個体識別も可能
・泌尿器系の病気を早期発見する猫トイレ「TOLETTA(トレッタ)」
・猫はどんな病気やケガをしやすいのか?保険金の請求が多い猫の傷病ランキング2019
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