3匹の猫がそろって前のめりすぎw 瀬戸内海に浮かぶ猫島・佐柳島で撮影された猫たち、その視線の先にあるものとは?

ネコ好きな人であれば一度は訪れてみたい猫島。

猫島・佐柳島の風景
猫を身近に感じられるニャ

猫島は島に住んでいる人口と同じくらい、あるいはそれ以上の猫が住んでいる島のことで、日本には10以上の猫島が全国に点在。周りを海に囲まれてゆったりとした時間が流れる島にたくさんの猫が住んでいることから、本土で生活している多くの日本人にとっては非日常的に感じられる風景で、普段はなかなか見られない猫たちの姿を撮影できることもあります。

イラストレーターの双子麻さんが先日、とある猫島を訪れた時に撮影した写真も、そんな街中では再現できないようなユニークな1枚。のどかな海を背景に3匹の猫ちゃんたちが行儀よく整列している姿が捉えられています。

香川の猫島・佐柳島の防波堤に並ぶ3匹の猫たち
猫島ならではの光景(提供:双子麻さん)

猫ちゃんたちの姿勢はいずれも、後ろ足を折りたたんだまま前足をキレイに揃えるエジプト座りのような格好ですが、体の角度はかなりの前傾姿勢。何か気になるものがあるのか前方を真剣に見つめていて、前のめりになっている感じがヒシヒシと伝わってきます。

ここは瀬戸内海に浮かぶ香川県の離島「佐柳島(さなぎじま)」。

周囲6kmほどの島内には約70人ほどの住民が暮らしていて、観光客がよく訪れる南側の集落(本浦)には70匹ほどの猫がいると言われているほか、防波堤から防波堤へジャンプする猫の撮影スポットがあることでも知られています。

瀬戸内海の猫島・佐柳島の防波堤を歩く猫のイメージ写真
佐柳島(さなぎじま)

猫島の中には猫への餌やりが禁止されている島もありますが、佐柳島では港周辺の餌やりOKの看板があるエリアであれば、観光客でも猫にごはんを与えることが可能。キャットフードを持って訪れる人も少なくないと言います。
(※本記事執筆時点の情報です。実際に餌やりをする場合は自身でご確認下さい。)

双子麻さんが撮影した猫の整列写真も実は餌やりのシーンを捉えたもの。港に到着すると猫ちゃんたちがお出迎えしてくれたことから、オヤツをあげていたのだそうで、物欲しそうな顔が可愛くて思わず横からパシャリと撮影。当時の状況について「皆同じ方向を見ていて可愛らしいなあと思いました。座って待っている姿がたまりません!」と振り返ってくれました。

密着した距離感やシンクロしたポーズから、仲が良さそうに見える3匹の猫ちゃん。ところがこの直後、猫ちゃんたちの間でオヤツ欲しさに争いが勃発。最初は3匹しかいなかったものの、周りの猫たちもワラワラと集まってきて、気づくと10匹くらいの猫に囲まれてしまったと言います。

インタビューに応じてくれた双子麻さんは最近、実家が猫ちゃんをお迎えしたことをきっかけに、可愛い猫の魅力に気付いてしまったのだそう。佐柳島へ訪れたのはその矢先の出来事で、特に予定は立てていなかったものの、色んな猫ちゃんたちとの出会いもあってか島での時間を満喫した様子。

四国の猫島・佐柳島ので暮らす猫たち
尻尾がハート型の猫たちとも遭遇

滞在を終えた後に感じる佐柳島の魅力について「また猫ちゃんに会いたいなあと思うと同時に、島の雰囲気ものどかでとても癒されました。」と振り返ったうえで、自身では動物を飼っていないことから「こういった形で触れ合いを楽しめるのはすごく幸せです。」と、猫と身近に接することができた喜びについても語ってくれました。

取材協力:ふたごまのさぶ(@2hutago)さん

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