猫は柔らかい体でスルッと狭い所に潜り込んでしまうことから、「固体ではなく液体ではないか？」という説が何年も前から囁かれていますが、その代名詞とも言えるのが金魚鉢にすっぽり入った猫の姿。

容器の丸みに合わせてピッタリと体を密着させた様子は、まさに液体がなみなみと注がれているかのよう。

首も体も曲がって窮屈そうにしている姿は、金魚鉢の中に閉じ込められているようにも見えますが、もちろんこれは猫ちゃんが好んで自分から入り込んでいる状態。でも、普段は四本足で歩いている猫が一体どうやってこの状態になるのでしょうか。

そんな猫が液体化する瞬間を捉えた映像がこちら。

上弦の伍、玉壺は普段はこんな感じで壺の中にいそうですね🤔

液体化するもふ猫、雪之丞さんでした😍#鬼滅の刃 pic.twitter.com/ZhyrASrSlJ

— ☔️雨と雪之丞❄️ (@5711Nakasin) May 13, 2023

写っているのは空っぽの金魚鉢を見つめる横に立つ一匹の白猫。

体中がモフモフな毛並みに覆われていて、明らかに金魚鉢よりも大きなサイズ感をしていますが、猫ちゃんは容器の中を見つめながら尻尾をブンブンと振って、何やらやる気満々の様子。

すると、不意に後ろ足で軽く立ち上がり、上半身を金魚鉢の中にストンと入れたかと思うと、体をくねらせながらジリジリと入り込み、全身が潜り込んだら最後は体をくるっと巻き上げるようにして収納完了。

液体化した猫の出来上がり。猫ちゃんの体が真っ白なので、まるで金魚鉢にミルクが注がれているかのような光景です。

この液体化した猫は、雪之丞（♀）ちゃんという女の子。

金魚鉢は雪之丞ちゃんにとってお気に入りの寝床のひとつで、以前はよく入っていたそうですが、最近は暖かくなってきたのであまり入らなくなってきたのだとか。

なるほど、確かに液体化している時の猫はなんだか暖かそう。狭い所に好んで潜り込むのは身を隠すだけでなく、熱を逃さないようにして体を保温する効果もあるのかもしれないですね。

それにしても、金魚鉢に猫が入っている姿はとても可愛らしくて、いつまでも眺めていられそう。猫を飼っている人の中には「自宅で再現してみたい」と思った人も多いのではないでしょうか。でも、金魚鉢がガラスだったら割れそうで心配な気もします。

雪之丞ちゃんの飼い主さんに聞いてみたところ、使っているのはプラスチック製の金魚鉢で、ペットショップで購入したとのこと。

もちろん液体化してくれることを期待しての購入だっだそうですが、初めて目撃した時は「やっぱり入ってくれた！！」と感動したのだとか。

そんな雪之丞ちゃんは現在3歳のマンチカン。クールな性格と箱に入ることが好きな猫ちゃんで、お家ではソマリの男の子「雨」くんと同居中。

YouTubeチャンネル「ふわふわにゃんこの雨と雪」では、2匹の成長を記録した可愛らしい動画がたくさん公開されています。

取材協力：雨と雪之丞（@5711Nakasin）さん

＜参考＞
・ネコの体は何故こんなにも柔らかいのか？液状化する猫をタイプ別に分類した写真集『ねこは液体』
・猫の液体化ブームが再来か？今月2冊めの同タイトル写真集『ねこは液体』が青月社から登場、柔らかすぎて金魚鉢にもすっぽり