35匹の猫が出演する映画「ねことじいちゃん」上映初日の舞台挨拶レポートを公開

動物写真家・岩合光昭さんが初めて映画監督を務めた映画「ねことじいちゃん」が本日2月22日に一般公開を迎えたことを記念して初日の舞台挨拶が行われ、出演者らによる猫エピソードや撮影の裏話などが明かされました。

映画「ねことじいちゃん」公開初日の舞台挨拶レポートの様子

東京・新宿の映画館「新宿バルト9」で初上映後に行われた舞台挨拶には、主人公の大吉爺さん役に抜擢された落語家の立川志の輔さんをはじめ、島の人々や猫を魅了するヒロイン役の柴咲コウさん、大吉の親友で漁師の巌役を演じた小林薫さん、柄本佑さん、銀粉蝶さん、山中崇さん、葉山奨之さん、岩合光昭監督が登壇したほか、作品に登場した35匹の中から「タマ役」を演じたベーコンをはじめ、にゃんと7匹の猫たちも姿を披露しました。

初監督作品の公開を迎えたことについて岩合さんは「ここにいらっしゃるキャストのみなさん、スタッフ、お客さま、映画に出てくれた猫たちに感謝したいと思います。感無量です」と喜びを表現。

岩合光昭監督
岩合光昭監督

一方、「私がじいちゃんです!」と挨拶した主演の立川志の輔さんは、撮影時を振り返り「監督は本当に猫のことばかりで、特に私と一緒の時は(シーンが終わって)『OK!』と言ったらすぐに(志の輔さんが共演した猫の)タマのところに寄ってきて『お前はなんて素晴らしいんだ! 本当によかったよ』と1カットごとに抱きしめるんです。私のことは一度も抱きしめてくれなかったです…」とボヤく一幕も。

主演の立川志の輔さん
立川志の輔

本日は2月22日の「猫の日」ということで、「猫と○○」というテーマで登壇者らが自分と猫にまつわるエピソードを披露することに。


 

志の輔さんは「猫とぬいぐるみと衣装でYシャツを着てた私」というタイトルで、本番撮影前のテストではぬいぐるみを使用していたことを告白。「室内でテストする分には恥ずかしくないんですけど、学校の前をタマと散歩するシーンでは、スタッフもカメラも遠くにいる中で、私はぬいぐるみを引きずってました…(笑)」と恥ずかしそうに振り返る一方で、本番については「タマは一発で私の後をついてくるスーパーキャットでした!」と感嘆していました。

自身でも猫を飼っているヒロイン役の柴咲さんは、共演した猫とのエピソードについて「賢くて、目を合わせると飛び乗ってくるんです。ただ、ちょっとでも目が合うと、お皿やお鍋を持っていても飛び乗ろうとしてくるので、なるべく目を合わせないようにしていて…(笑)。苦労でもあり幸せでもあります」と満面の笑みで述懐。

ヒロイン役の柴咲コウ
柴咲コウ

撮影現場では猫用の待機室に約40匹の猫がいたそうですが、山中さんは「かなりの“おニオイ”がしたんですが、休憩の時に柴咲さんがお掃除をされてて、本当に猫が好きなんだなと、初めてその時に柴咲さんを信用しました(笑)」と、柴咲さんの撮影現場での猫好きぶりについて明かしました。

山中崇
山中崇

NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」でも柴咲さんと共演していた小林さんは、大河ドラマでは「柴咲さんを見守る猫好きの和尚(南渓)を演じてましたが、その時の猫の“にゃんけい“と再会しまして。感動的な再会でした」と、本作で馴染みのある猫と共演を果たしたことに頬を緩めていました。

小林薫
小林薫

「猫を飼っていることを切らしたことがない」というほど猫好きの銀粉蝶さんは、本作の撮影で猫に囲まれながら「最初の頃に飼っていた猫を思い出しました」としみじみ。道で轢かれていた猫を保護したそうで「若い頃で、お金もないのに何でそんなことをしたのかわかんないけど…。回復してぷーちゃんと名付けたんですが、『猫ってかわいいな』と思わせてくれた大事な出会いでした」と意外なエピソードを披露。

銀粉蝶
銀粉蝶

柄本さんは志の輔さんと同様に「岩合監督は、猫ばっかり見てるんですよ」と暴露。監督にとっては、猫がOKだったらOKだし『もう1回お願いします! 猫が動いちゃったんで…』とか言われたり(笑)。常に変わらぬ岩合さんの演出がそこにあって、微笑ましく楽しかったです」と撮影を振り返りました。

柄本佑
柄本佑

映画の中で唯一、ほとんど猫と触れあいがなかったのが葉山さん。
猫に嫌われているという設定でしたが「実は、案外触れてしまって…。本当は好かれていました」と楽しそうに明かし、逆に猫に触ることができない役が難しかったと述懐。

葉山奨之
葉山奨之

また、岩合さんは本作の「ご褒美」として、劇中で田中裕子さんに抱っこされていた猫を自宅に引き取り、役名通りタマ(玉三郎)と名付けて一緒に暮らしていることを告白。さらに「兄弟も引き取ったんですが、そのコは友情出演の中村鴈治郎さんの本名からトモ(智太郎)です」と微笑むも、「鴈治郎さんには『友情出演じゃなくて強制出演だ』と言われました」と明かし、会場の笑いを誘っていました。

最後の写真撮影では、登壇陣がそれぞれ劇中で共演した猫たちを抱っこしてポージング。
猫に嫌われている役の葉山さんだけは撮影で使用されたぬいぐるみを抱いての撮影となるなど、会場は終始笑いに包まれ和やかな雰囲気で終了しました。

参考:柴咲コウと小林薫が大河ドラマで共演した茶トラ猫と再開!映画「ねことじいちゃん」最新カット

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