70歳で引退する父が…子猫を拾ってきた！猫と過ごす第2の人生を描いた書籍『親父と猫 定年後に待っていた猫ライフ』
仕事一筋だった父親が一匹の子猫を拾い、幸せなセカンドライフを過ごす日常をつづったフォトエッセイ『親父と猫 定年後に待っていた猫ライフ』が2023年4月24日に刊行されます。
タイトルにもある「親父と猫」が注目を集めるきっかけとなったのは、2021年4月、Twitterに投稿されたある一枚の写真。前かがみになって新聞を読むお父さんの背中に、ちょこんと子猫が座っている光景です。
写真に添えられていたのは「カラスにつつかれてる所を親父が拾ってきたんだけど、めっちゃ好かれてて笑った」というコメント。
その投稿を見たユーザーからは「微笑ましい」「命の恩人だから好かれてるのかな」「お父さん優しい方ですね」など好意的なメッセージが数多く寄せられ、その姿がまたたく間にTwitterで拡散されたほか、Webニュースやテレビ・雑誌などでも取り上げられるなど一躍有名な存在に。
本書はそんな「親父と猫」の日常を、その息子が紹介したTwitterアカウント（@turi2018）を書籍化したもので、著者のお父さんは、半世紀にわたって同じ職場で働き続けてきた、仕事が大好きないわゆる『仕事人間』。
しかし、定年退職の日が近づいてくると家族の間では、「これといった趣味もないし、仕事がなくなってしまったら、父の生活はどうなってしまうんだろう……」「定年したら老け込んでしまうのかな……」と心配されていたのだとか。
お父さんが人生を大きく変える1匹の子猫と出会ったのは、その矢先のこと。
ある日、カラスにつつかれて衰弱していた真っ黒な子猫を見つけて保護したお父さんは、その子に「るる」と名づけ家族として迎え入れることに。
お父さんは「るる」ちゃんと接することで、笑顔が増え、表情も明るくなり、どんどん若返っていったそう。思いがけない幸せなセカンドライフを満喫し、「第2の子育て」に不器用ながらも奔走するお父さん。
仕事一筋だったお父さんと「るる」ちゃんが、どのようにして出会ったのか。その出会いが、お父さんや家族をどのように変えていったのか。
ふたりが出会ってからの1年が、移りゆく季節ごとのエピソードや写真とともに綴られていて、古きよき昭和のノスタルジーを感じられるフォトエッセイとなっています。
もともと著者の家庭では、子猫がやってくる前から常に動物がいる環境であったものの、仕事で忙しく家にいる時間が少なかったお父さんには、動物たちがそれほど懐いていなかったのだとか。
その点、黒猫の「るる」ちゃんは家に来た当初からお父さんのことが大好きで、気がつくとお父さんの隣に……。嬉しそうにしているお父さんの姿を見て、家族みんなも微笑ましい気持ちになったと言います。
親父とるるの出会い方自体は、一般的にそこまで珍しいものじゃないかもしれない。ただ、定年間際にるると出会ったことは、親父にとって奇跡のような出来事だったんじゃないかと思う。
（本文より）
本書にはその他にも、著者と「るる」ちゃんの初対面の様子や、猫パンチをたまに浴びても思わずニコニコしてしまうお父さんの様子など、「るる」ちゃんを溺愛するお父さんのエピソードも満載。
SNSでは「るる」ちゃんだけでなく、「おとうさんもかわいい」と人気を集めていますが、そんなお父さんの若かりし頃の写真が特別に掲載されているのも見どころの一つです。
読んでいるうちに心がほんわかしてくる温かい内容となっているほか、「親父と猫」の絆や成長を通して人生の幸せや意味について考えさせられる一面もあり、ネコ好きな人はもちろん、セカンドライフの過ごし方について悩んでいる人にも示唆に富んだ一冊となっています。
＜目次＞
はじめに／親父とるるの出会い／親父、母の猛反対に遭う／子猫、病院へ行く／子猫に名前がついた！／親父に懐くるる／ついにその日がやってきた ～親父の定年の日～／るると始まった猫ライフ／るるはおてんば真っ盛り！／妹とるる／るるが親父を看病!? ／オリンピックはるると一緒に／るるに負ける親父／るる、握手を覚える!? ／親父、若返る／母の用意したハロウィン／るるの初めてのクリスマス／お正月、家族が集まった！／誕生日もひな祭りも盛大に！／最近の親父とるる／おわりに
＜参考＞
・デブ猫の愛と哀しみの物語、かなしきデブ猫ちゃんシリーズの最新絵本『マルのはじまりの鐘』が刊行＆サイン会も実施
・猫愛あふれる24のエッセイを収録！人気作家・角田光代さんが愛猫との日常をつづった書籍『明日も一日きみを見てる』
・印税もタイの猫に寄付、ネコ写真家・関由香さんがタイの街中を練り歩いて撮影した写真集『ねこと一緒に、今日もいい日。』
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