デブ猫の愛と哀しみの物語、かなしきデブ猫ちゃんシリーズの最新絵本『マルのはじまりの鐘』が刊行&サイン会も実施

ぽっちゃりしたハチワレ猫の愛と悲しみを描いた絵本『かなしきデブ猫ちゃん 兵庫編 マルのはじまりの鐘』が4月14日(金)に刊行されます。

絵本『かなしきデブ猫ちゃん 兵庫編 マルのはじまりの鐘』表紙イメージ
表紙イメージ

『かなしきデブ猫ちゃん』は、愛媛県松山市にある道後温泉に住む飼い猫「マル」が家を飛び出して、県内各地を旅する冒険を描いた創作童話シリーズ。2018年から愛媛新聞で3年にわたって連載され、シーズンごとに計3冊が絵本化されたほか、2022年からは神戸新聞の朝刊で4シーズン目となる物語が全36回にわたって連載されていました。

本書はシリーズ4作目の作品を書籍化したもので、主人公は「マル」というクールなオス猫。

絵本『かなしきデブ猫ちゃん』の主人公、ハチワレ猫のマル
体重10キロのデブ猫ちゃん

過去に愛媛県を3度も旅したことのあるマルは、松山市の捨てネコカフェで人間の女の子と会い道後の家で優雅に暮らしていたところ、ある晩、黒いメス猫のお告げに導かれて「もっと広い世界を見たい」と直感。家を飛び出して神戸行きの船に飛び乗り、五つの国があるという兵庫県へ行くことに。

船の中では「私、あなたによく似たネコを知ってるの」と語る一人の少女と遭遇。マルは少女の願いをかなえるため兵庫五国を駆け巡るほか、旅の途中では復讐に燃える赤穂ニャン士や、いたずら好きな妖怪たち、絶滅したはずの恐竜など、個性豊かな仲間たちとの出会いや別れを重ねながら、大きく成長していく姿が描かれています。

著者は『イノセント・デイズ』『店長がバカすぎて』『ザ・ロイヤルファミリー』などの小説で知られる作家の早見和真さん。イラストは『いろんなおめん』『どろぼうねこのおやぶんさん』などの作品がある愛媛県今治市出身の絵本作家「かのうかりん」さんが手掛けています。

小説家・早見和真プロフィール写真、絵本作家かのうかりんプロフィール写真
早見和真/かのうかりん

本書の刊行を記念して、大阪や神戸の各所では作者サイン会などのイベントが開催。

紀伊國屋書店梅田本店では4月15日(土)14時から両作者のサイン会が、大垣書店神戸ハーバーランドumie店では4月16日(日)14時から早見和真さんのサイン会が、ジュンク堂書店三宮店では4月23日(日)14時から早見和真さんのサイン会をそれぞれ実施。

いずれも各公式HPにて事前予約(人数制限あり+先着順)が必要で、当日はマルも遊びに訪れるほか、会場によっては作者と一緒に記念撮影をすることもできます。

かなしきデブ猫ちゃんのイベント風景
過去のイベント風景

なお、神戸新聞の朝刊では、本作の続編となる『かなしきデブ猫ちゃん マルの真夏のプレゼント』の連載スタートが4月29日に予定されています。

書名:かなしきデブ猫ちゃん兵庫編 マルのはじまりの鐘
著者:早見和真(文)/かのうかりん(絵)
仕様:A4判/80ページ
出版:京阪神エルマガジン社
発売:2023年4月14日

<参考>
死んだ愛猫にもう一度だけ会いたい、そんな切ない願いに寄り添う感動の再会ストーリーを描いた絵本『ただいまねこ』
ネコ好きなピアニストと詩人の共作絵本『ねことワルツを』フジコ・ヘミング×石津ちひろが初コラボ
猫と小鳥の心温まるストーリーが心に響く、美しい水彩画で描いたファンタジー絵本『ねことことり』

(C) THE KOBE SHIMBUN

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