世界初の事例、ベルギーで飼い猫に新型コロナウイルスの感染が確認される

ベルギーの公衆衛生局は2020年3月27日(金)、東部リエージュ州出身のベルギー人女性が、飼い猫に新型コロナウイルス(Covid-19)を感染させたと記者会見で発表しました。

ネコのアップ写真

ベルギーのブリュッセルタイムズによると、女性と猫は密接に接触しながら生活しており、女性にウイルスの症状が現れてから1週間後、猫にも「下痢、繰り返し嘔吐、呼吸困難」などの症状が出現。研究者は猫の糞便からウイルスを発見したとしています。また、彼らの安否については明かされていません。

これ以前には、ペットから人間に新型コロナウイルスが感染した例は香港で2例報告されていますが、今回のベルギーのケースは世界で3例目で、飼い猫への感染が確認されたものとしては初めて。香港の犬はいずれもウイルスによる症状を発症しなかったものの、最初に確認された17歳のポメラニアンは基礎疾患があったとされ、検疫から戻った2日後に死亡が確認されています。

一方、ベ ルギーの猫の場合は、陽性反応を示す1週間前にウイルス起因と見られる呼吸器・消化器疾患を発症しています。


同局によると、「人から動物への感染は一般的ではなく非常に例外なケースであり、その逆となる動物から人間への感染はまだ確認されておらず、その可能性は非常に低い」と指摘。世界保健機関(WHO)も現時点では「犬、猫、その他のペットがCOVID-19を人に感染させる可能性があるという証拠はない」との見解を示しています。

参考:新型コロナウイルスのペット向けQ&Aを公開│Cat Press

会見では「動物は伝染病の媒介物ではないので、動物を放棄する理由はない」とも述べ、飼い主に対しては「通常の衛生ルールを守ること」「ペットを撫でる前と撫でた後は手を洗うこと」「鼻をペットにこすりつけないこと」などをアドバイスしています。

出典:brusselstimes.com

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