飼い猫に多いケガや病気は何かニャ?アイペット損保から2016のランキングが発表

ペット向けの損害保険サービスを手がけるアイペット損保から、ペット(猫&犬)に多いケガ・病気ランキングが発表されました。

アイペット損保

これは同社が2016年の1年間に、契約者に対して支払いを行った病気やケガの種類を集計してまとめたもの。その中でも当サイトでは、猫に多い病気やケガの種類を取り上げてみたいと思います。


飼い猫に多いケガ・病気ランキング

具合の悪そうな猫のイメージ写真

1位. 下痢(9,056円)
2位. 皮膚炎(10,631円)
3位. 外耳炎(7,739円)
4位. 膀胱炎(17,911円)
5位. 結膜炎(5,452円)
6位. 腎不全(30,695円)
7位. 嘔吐(14,976円)
8位. 異物誤飲(64,791円)
9位. 尿石症(58,136円)
10位. 腫瘍(82,105円)
※保険金の請求件数が多い順
※括弧内は平均診療費
※猫の種類や年齢は考慮せず

猫に特に多い病気としては泌尿器系の病気が知られていますが、実際に飼い主さんから保険金の請求件数が多いのは「下痢」、次いで「皮膚炎」「外耳炎」などの病気が上位に並んでいます。いずれも下位の病気やケガと比べると、診療費が低額である傾向が見られます。

一方で「膀胱炎」「腎不全」「尿石症」など泌尿器系の病気もいくつかランクインしており、それらの診療費は17,911円、30,695円、58,136円と、いずれも高額であることが分かります。フードや飼育環境などに気をつけたり獣医さんと相談しながら、なるべく発症要因を取り除けるようにしておくと良いでしょう。

このランキングの中で唯一病気ではないのが、8位にランクインしている「異物誤飲」。誤飲してしまう可能性がある物は、布やティッシュ、ビニール、紐、輪ゴムなど多岐にわたりますが、室内飼いをしている猫であれば飼い主さんが注意することで防げる事象であり、かつ動物病院にかかった場合の診療費も64,791円と高額のため、猫を飼う上で日頃から意識しておきたいところです。

飼い猫に多いケガ・病気(年齢別)

ケガをしている猫のイメージ写真

続いて飼い猫の年齢別に、病気やケガのランキングを見てみましょう。

<子猫(0歳)>
1位. 下痢
2位. 外耳炎
3位. 結膜炎
4位. 皮膚炎
5位. 猫風邪

<成猫(1〜6歳)>
1位. 膀胱炎
2位. 下痢
3位. 皮膚炎
4位. 尿石症
5位. 腎不全

<高齢猫(7歳〜)>
1位. 腫瘍
2位. 腎不全
3位. 皮膚炎
4位. 膀胱炎
5位. その他心疾患

成長段階によって、上位にランクインする病気やケガが異なっていることから、愛猫の年齢によってどういった疾病に気をつけたほうが良いか参考になりそうです。

唯一、「皮膚炎」に関してはすべての成長段階でランクインしていることから、毛が抜け落ちる時期や量、かゆみ、発疹、かさぶたなどの異変が起こっていないか、どの年齢であっても気をつけたほうがよいでしょう。

また、「腫瘍」については、6歳以下では5位以内にいっさいランクインしていないにもかかわらず、7歳以降ではいきなり1位になっていることから、この年齢を境に特に急増する症状であると考えられます。普段から目視や全身を触ってしこりがないか確認したり、定期的に動物病院で検査することを意識したいですね。

動物病院で獣医師の診察を受けている猫

今回の調査では、どのような病気やケガをする飼い猫が多いのか、そして動物病院で診療した場合の費用感はどのくらいなのか、大まかに把握できたのではないかと思います。

猫を飼っているけれど保険に入っていない人、これから猫を飼いたいと思っている人には参考になるのではないでしょうか。

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出典:atpress.ne.jp

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