Spotifyが愛猫にぴったりな音楽をチョイス！ペット向けのプレイリストを配信開始

音楽ストリーミングサービスSpotify（スポティファイ）は2020年1月15日、猫や犬などペット向けのプレイリストの配信を開始したと発表しました。

Spotifyはスウェーデン発の音楽配信サービスで、世界中の5000万を超える楽曲を聴くことができますが、ユーザーから高い評価を得ているのがオススメの楽曲を紹介してくれる「レコメンド」の精度。

自分が再生した曲やお気に入りに追加した曲など利用者の行動データをはじめ、好みが似てそうな他のユーザーが聴いている曲、Web上に公開されているアーティストや曲についての情報、拍子・音程・モード・テンポ・音量が類似した曲など、さまざまな情報を収集＆分析して、利用者が好きそうな曲をまとめたプレイリストを自動で作成。

適当に音楽を流していたら、いつの間にか全く知らないアーティストだけど好みの曲が再生されていた・・なんて経験がある人も多いのでは。

そんなSpotifyが新たに公開したのがペット向けのプレイリスト。

ペットが聴くための音楽と言えばこれまでにも、一人でお留守番する時のリラクゼーション音楽、ストレス解消用のヒーリングミュージック、睡眠用のBGMなど、色んな種類のアルバムが発売されていますが、人間と同じようにペットも性格が一匹ずつ異なるのに、音楽ともなると「猫向け」「犬向け」「ペット向け」といった具合に、その対象はひとくくりにされている場合がほとんど。

Spotifyの場合はペットの種類や性格などを事前に設定すると、独自のアルゴリズムに基づいてそのペットに適した楽曲のプレイリストを生成してくれるのが特徴で、利用ユーザー（＝飼い主さん）が普段聴いている楽曲や好みなどが考慮されているのかは不明。プレイリストの作成手順は簡単で、例えば猫を飼っている場合は以下のとおりです。

＜手順＞
1.Spotifyのアカウントにログインした状態でペットプレイリストのページ（pets.byspotify.com）にアクセスしてペットの種類を選択（猫、犬、鳥、ハムスター、イグアナ）

2.ペットの活発度を指定（大人しい、元気）

3.ペットの性格を指定（臆病、友好的）

4.ペットの好奇心を指定（無関心、旺盛）

5.ペットの写真（任意）と名前を指定

設定が完了するとペットが好きそうな音楽を探してくれるのですが、当編集部がやってみたところ「上手く行かなかったので後でもう一度試してみてください。それまでの間、ペットが好むプレイリストをお楽しみください」というメッセージが表示されてしまい、そのプレイリストへ移動させられることに。。

設定を変えて再びやってみると、今度は自分のペットにぴったりなプレイリストを生成することに成功！上手くいくと以下のようなメッセージが表示されます。

プレイリストの中身は、どのような基準で選んでいるのか皆目見当がつかない曲ばかりでしたが・・、猫に実際に聞かせてみると心地よい音楽なのかもしれませんね。

Spotifyによると、ペットプレイリストの公開に先立ち、飼い主さんがペットとどのように音楽を楽しんでいるのかオンライン調査を実施。アメリカ、イギリス、オーストラリア、スペイン、イタリアの5ヶ国で音楽ストリーミングサービスを利用している5,000名のペットオーナーを対象に調査を行ったところ、以下のような結果が得られたとしています。

ペットオーナーのうち、
・80％がペットは音楽好きであることを信じている
・71％がペットのために音楽を流している
・69％はペットに向かって歌を歌っている
・57％はペットと一緒に踊っている
・53%の人がパートナーとペットどちらかを選択しなければならい状況ならペットを選択する

また、飼い主さんのうち5人に1人は、音楽アーティストやグループ名をペットの名前につけているという結果も。

＜アーティストの影響を受けたペットの名前トップ5＞
・Bob Marley（ボブ・マーリー）
・Elvis（エルヴィス・プレスリー）
・Freddie Mercury（フレディー・マーキュリー）
・Bowie（デヴィッド・ボウイ）
・Ozzy（オジー・オズボーン）

その他にも、「ペットが好むジャンルはクラシックやソフトロック」「ペットは自分と同じ種類の音楽を好きだと思っている」など、意外と知られていないペットと音楽の関係性について興味深い調査結果が公開されています。