「ネコ飛び出し注意」の旗がまるでお店ののぼりみたい!街歩きで出会ったやさしい取り組みにほっこり

猫の視力は0.1〜0.2ほどしかないと言われるほど解像度が低く、見えている距離も約10m先までと短いため、動いている車を認識するのは至難の業。

そのため、外猫や交通量の多い場所では「ネコ飛び出し注意」の看板などを見かけることも少なくありませんが、中にはとても個性的なデザインで周囲の目を引くものがあります。

Xユーザーの路地師さんは先日、街歩きを楽しんでいる時に、とてもインパクトがあるのぼり旗に遭遇。その時の様子を自身のアカウントで公開しています。

インパクト抜群な「ネコ飛び出し注意」ののぼり旗
実際の写真(提供:路地師さん)

パッと目を引く赤い生地に猫の写真がプリントされたのぼり旗。その上下にはデカデカした文字で「ネコ飛び出し注意」と書かれており、お店やイベント会場などで見かけそうな見た目をしています。

歩行時や停車時にこんなのぼりが視界に入ってきたら、思わず見入ってしまいそうなほどの存在感で、猫の存在を周囲に喚起するにはピッタリなデザインです。

投稿主の路地師さんは、懐かしい風景や町並みを求めて全国各地の町を散歩するのが趣味。

この日は北海道の釧路市を訪れていたのだそうで、ふと目に止まったのぼりが気になったのでよく見てみると、ネコ飛び出し注意の旗であることが分かってビックリ。「のぼりは何かの宣伝目的に使われるものだと思っていたので驚きました。ネコのために立てるなんてやさしい街だなと感じました。」と、目撃当時の心境を振り返ってくれました。

一方、のぼりが立てられていたのは人も車もあまり通らない場所で、路地師さんが周囲で見かけた猫の数も一匹のみ。「ネコの飛び出しに気をつけるのは車やバイクだと思うのですが、速度が出ているとのぼりの文字は読めないような気がします(笑」と、歩行者の印象には残るけれど、肝心のドライバーに伝わるかどうかは疑問に感じたようです。

とは言え、一度見たら忘れられないデザインであることは間違いありません。路地師さん自身も今回のぼりを見た後に「ネコや人が飛び出してくるかもしれないので、安全運転を心がけようと思いました。」と心境の変化があったことを明かしてくれました。



路地師さんが街歩きをするようになったのは中学生の頃。

路地師さんが撮影した路地裏の写真
水路とY字路(撮影:路地師さん)

「日本中の町を見てみたい!」と思ったのがきっかけで、高校に入ると一人旅を開始。それから数十年経った今でも日本にはまだまだ自分の知らない景色が無限にあり、一生かけても周りきれないほど行ってみたい場所があることから、ずっと街歩きを続けているのだとか。

一方で、猫のことも大好きな路地師さん。街歩きをしていて猫に遭遇するのはよくあることなのだそうで、その時の印象について聞いてみると「猫を見かけると嬉しくなりますし、私の姿を見て『不審者が来た…!』みたいな反応をされるのが面白いです。」とコメント。

Xのアカウントでは街歩きの際に撮影した風景写真がたくさん公開されているほか、稀に路地裏の猫ちゃんが登場することもあります。

路地師さんが撮影した路地裏の猫ちゃん
路地裏には猫が似合うニャ

取材協力:路地師(@roji_shi)さん

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