【まるで猫神様】雨上がりの海岸で夕日に染まる猫のシルエットが美しい→幻想的な風景に思わず見とれてしまいそうニャ

外で暮らしている猫は風景の移り変わりと共に、見る者が抱く印象も大きく変わる不思議な動物。明るい日差しが降り注ぐ昼間は可愛らしさが際立っていますが、夕方から夜にかけてはその魅力も影を潜め、代わりにミステリアスな雰囲気を漂わせ始めます。

写真家の「おて」さんが、新潟県のとある海岸で目撃したのも、そんな猫と夕焼けが調和した神秘的な光景。

後光が差しているような、夕日を背景にした猫の写真
まるで猫神様ニャ

そこに写っているのは、広々とした空の下で、海の方に向かって振り返る1匹の猫の姿。

沈みゆく夕日を見つめているのか、遠くに浮かぶ船を見つめているのか。背を向けた体にはぴったりと夕日が重なり、まるで後光が差しているかのような神々しさ。足元の水たまりには、ぼんやりと反射した猫のシルエットが妖しく佇んでいて、美しい夕焼けに溶け込んだ猫の神秘的な姿が捉えられています。

この日は土砂降りの雨が降っていたものの、夕方になると突然晴れ間が見え始めて、写真を撮影するのに絶好のタイミングが到来。家から海が近かったこともあり、急いで外に出た「おて」さんは、夢中で夕焼けを撮っていたのだそう。

雨が上がって活動しやすくなったのか、海岸には数匹の猫が集まっていて、その中の1匹がトコトコとこちら側へ歩いて接近。その途中に偶然、水たまりの前で止まった瞬間を撮影したのが冒頭の写真で、その光景を見た時「神々しさ」を感じたと言います。

一方、猫ちゃんは夕焼けを見てなにか思うところがあったのか、それ以上近づいてくることはなく、群れの中へと帰って行ったのだとか。

撮影者の「おて」さんは、暖かい景色を撮り続けている写真家。

漁港で夕焼けの黄金色に染まる猫
「黄金色に染まる猫」

写真を撮り始めたのは中学3年生の頃、体力作りの一環で早朝ランニングをしていたところ、目に飛び込んできた美しい朝日に感動し、持っていたiPod touchで写真を撮るようになったのがきっかけ。その時受けた衝撃について「街が朝の色を纏ってると言いますか、普段生活している街と別世界のように見えました。」と振り返ります。

今でもこうして撮り続けているのは「写真が好きだから」で、カメラを構えて目の前の景色と向き合うことが、自身にとって大切な瞬間だったりするのだそう。

展望台から撮影した「雲と飛行機」
展望台から撮影した「雲と飛行機」

外で暮らしている猫は自由気ままに過ごしているため、写真を撮っていると、その場の風景にいつの間にか溶け込んでいることも珍しくありません。

そこで、被写体としての猫にどのような印象を抱いているのか聞いてみると、「猫が被写体の写真は、グッと見る人を惹き込む力があると思います。その写真の世界に連れていってくれる、そんな気さえします。」と回答。

切り取った風景の中へと導く案内役のような存在として感じていることを語ってくれました。

取材協力:おて(@ooote_photo)さん

<参考>
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