お婆ちゃんと猫が海岸線を仲良くお散歩♪ リードがなくても信頼関係で繋がっていそうな後ろ姿にほっこり癒やされる

猫の多くは外に出ると怖がってしまうので、犬のように散歩をさせる必要性がない動物。

しかし、元々外で暮らしていて外に出たがるような猫の場合は、お散歩に連れて行くことで好奇心が刺激されて、ストレス解消に繋がることもあります。

お花畑でお散歩する猫のイメージ写真
お散歩好きの子もいるニャ

猫とお散歩する時は迷子にならないように、リードやハーネスを着けるのが一般的。

しかし、田舎で猫を放し飼いにしていたり、外猫の面倒を見ているような関係性であったりする場合は、街中では見られないお散歩風景を見かけることもあります。

写真家の阪 靖之(さか やすゆき)さんが、兵庫県のとある海岸で撮影した写真も、そんなワンシーンを捉えた1枚で、お婆さんと一緒に並んでゆったりと歩く茶トラ猫の姿です。

海岸を仲良くリードなしでお散歩するお婆さんと茶トラ猫
ゆったりとした時間が流れていそう

お婆さんは両手を後ろで組んだまま遠くを見つめていて、猫を連れているというよりかは、のんびりと一人でお散歩しているような様子。一方の猫ちゃんは、お婆さんの足にまとわりつくでもなく、かと言って離れすぎるわけでもなく、適度に親しい関係性を感じさせる距離感をキープ。自らの意志でお婆さんと並んで歩いていることが分かります。

リードでは繋がっていないけれど、信頼関係で繋がっていそうな感じがする後ろ姿は、眺めているだけでほっこりさせられそう。尻尾をピンッと立てている猫ちゃんは、お婆さんと一緒にお散歩するのがとっても嬉しそうです。

この写真は春頃、阪さんが写真仲間と猫を撮りに行ったときに遭遇した光景を捉えた1枚で、最初は猫だけを撮影していたのだそう。しばらくした後、「猫といつも一緒に散歩をしている」と語る飼い主のお婆さんがやってきて、お婆さんが近くの海岸まで歩き出すと、猫ちゃんも一緒についてきたのだとか。

その後、お婆さんと猫ちゃんは30分ほど散歩したのち、お婆さんは家に戻り、猫ちゃんは隣にある小屋に入っていったのだそうで、どうやら程よい距離感を保ちながら暮らしているようです。

都会ではなかなか見られない光景を目の当たりにして「とてもいい場面で興奮した」と語る阪さん。「撮らせてもらったお婆さんと、ちゃーくん(猫の名前)に感謝している」と、撮影当時の状況について振り返ってくれました。

阪さんは1985年頃からカメラ雑誌を見ながら独学で写真を学び始め、鉄道やスナップ、花などを撮っていたものの、猫カレンダーに応募するために写真を撮ったことをきっかけに猫の撮影も開始。

「今でも撮り続けている理由は猫が好きだからでしょうか。」と語るとおり、これまでに様々なグループ展に猫の写真作品を出品しているほか、共著による写真集『東京・大阪2都猫物語』も出版しています。

今では誰もがスマホを持っていて何処でも写真を撮れる時代。一般の人でも外猫を撮影するチャンスがありそうな気がしますが、撮影する際のコツについて聞いてみると「とにかく探すことだと思います。一日歩いて一枚も撮れないことなんでざらです。」と、猫と出会うだけでも簡単には行かないことがあることを明かしたうえで、見つけたとしても「しつこくつきまとったり寝ているところを起こさない、ご飯中は写真を撮らないよう心がけています。」と、猫の邪魔をしないように撮影するのが大切であることを教えてくれました。

竹林の中を歩く猫の写真 by 阪 靖之
絵になりそうな竹林と猫

そんな阪さんの猫写真を楽しめるカレンダー「まちかどの猫カレンダー2024」が今秋登場。

街角で見かけた猫たちの情緒あふれる写真で構成された壁掛けカレンダーで、9月末頃より全国の書店やAmazonなどにて発売される予定となっています。

取材協力:阪 靖之(@yasuyuki_saka)さん

<参考>
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