渋顔ネコが作るこだわりの味!世にも不思議な猫世界の絵本・第2弾は『ねこのラーメンやさん』
渋い顔をした猫が人気のイラスト「世にも不思議な猫世界」に登場するキャラクターを主人公にした絵本の第2弾『ねこのラーメンやさん』が1月28日に刊行されます。
「世にも不思議な猫世界」はイラストレーターのKORIRI(コリリ)さんが、Instagramで知り合いになったネコたちの絵を描き、公開していく過程で生まれたイラスト作品。
クセのある渋い表情をした猫が酒をあおったり、銭湯の湯船に浸かったり、一家団欒の時を過ごしたりして、人間のように振る舞うシュールな光景に病み付きになってしまう人が続出。
その不思議な世界観はLINEスタンプをはじめ、グッズやイラスト作品集を経て、昨年2月には『ねこのようしょくやさん』で初めて絵本化されるなど注目を集めています。
第2弾の絵本作品となる本書の舞台は、町で人気のラーメン屋さん。
ちょっぴり個性的な三毛柄と、頭に巻いた真っ赤なタオル、おしゃれな蝶ネクタイがトレードマークの猫「マオ」さんが、こだわりのラーメンをつくっているお店です。
木の引き戸には「ここでツメをとがないでください!」と注意書きが貼られていて、店の外観から猫のお客さんがやってきそうな雰囲気たっぷり。
店内の壁を見るとカツオの絵が飾ってあり、「カツオひとすじ」「かつお節食べ放題」などの張り紙もあることから、カツオへの並々ならぬこだわりが伝わってくるこのお店。おすすめのメニューはもちろん「かつおラーメン」です。
ラーメンを作るのは店主のマオさん。まずは煮干しと昆布で出汁を取り、削りたてのかつお節を作ろうと自慢の鋭い爪でガリガリバリバリ研いでいると、なんだかやる気が湧いてきた様子。
最初は「ひとつぐらい食べてもいいよニャ…」と言いながら煮干しをモグモグ食べていたマオさんも、爪とぎでやっと本気モードにスイッチが入ったようです。
その甲斐あってか、とっても美味しそうなかつお節を、たくさん削ることができたマオさん。
スンスンと嗅ぐといい匂いがして、つまみ食いしたくなってしまうけれど、今度はなんとか我慢。削りたてのかつお節をお鍋に入れると、店中にふわ〜っとお魚の香りが広がって、険しかったマオさんの渋顔も随分とほころび嬉しそう。
頭の中を覗いてみると、まるでお魚と一緒に海の中を泳いでいるような、幸せな気分に浸っているようです。
そんなこんなで仕込みが終わったラーメン屋さんはいよいよ開店の時間。マオさんは麺をちゃっちゃと湯切りして、手際良くラーメンを出していくものの、なぜかお客さんたちは一向に食べようとしない事態が発生……。果たしてどんな展開になっていくのか。
ネコ好きな人はもちろん、食いしん坊な人も楽しめるユーモアな絵本作品となっています。
<参考>
・またたびハンバーグが美味しそう!世にも不思議な猫世界のスピンオフ絵本「ねこのようしょくやさん」
・今回もワル可愛い猫が暴れまくる!人気絵本シリーズの最新刊『ノラネコぐんだん ラーメンやさん』
・ネコの妖怪ってどんな暮らし?猫又の家族とめぐる愉快な世界を描いた絵本『ねこまたごよみ』
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