ねこの仕事は…癒やすこと!印刷工場で働く猫たちの写真集「私たち、癒し課に配属されました」
会社は人間が集まって労働をする場所ですが、中にはオフィス内に猫がいる会社もあります。
猫は仕事で疲れた社員を癒やしたり社内外のコミュニケーションに貢献してくれることから、会社の中で飼う企業が少しずつながら増えており、中には社員を採用する際に「猫が好き」という要素を重視したり、保護猫を引き取って育てると「猫手当て」が支給される企業もあるほど。「看板猫」や「広報猫」といった具合に猫が特定の役割を担っているケースも少なくありません。
そんな中、社内で飼っている猫の写真集を発売する企業まで現れました。
このユニーク書籍を発行したのは、東京都足立区にある同人誌専門の印刷会社「しまや出版」。
同社は今年創業53年を迎えた老舗の印刷会社で、自主制作や自費出版を希望する個人に対して、製版~印刷~製本までのサービスを自社工場にて提供しています。
猫と関わりなさそうな町工場が「社猫」を抱えることになったのは、2008年頃に2匹の野良猫を保護したのがきっかけ。
もともと工場の目の前にある廃屋には野良猫が住み着いていたものの、トラックの往来が多い通りで不幸な事故に合う猫が絶えなかったことから、社員に餌をもらうなどして懐いていた2匹を事務所で保護。以降は社内で寝食するようになり、2年後には社員(社猫)として正式に採用されることに。
それと同時に会社では社猫の配属先として「癒し課」を新設。
猫たちが社員・顧客・取引先などに癒やしを与える業務に従事することを目的とした部署で、新たな保護猫が入ったり新しい家族を見つけて巣立ったりしながらもメンバーが増え続け、現在は5匹の社猫と2匹のテレワーク社猫が所属しているといいます。
本書はそんな「癒し課」の発足から10周年を迎えたことを記念して作られた書籍で、これまでに関わった18匹の猫が登場。
可愛らしい猫の写真がたくさん収録されているほか、「癒し課」の歴史や社猫のスタッフ紹介、お仕事内容、一日の過ごし方、猫同士の相関図などが128ページにわたってフルカラーで掲載されており、写真を眺めて癒やされるだけでなく読み応えもたっぷりの一冊となっています。
猫の撮影からフォトブックのデザインや編集、印刷、製本までを自社で手がけたという、印刷会社ならではの自主制作フォトブック。
6月22日より公式オンラインストア(shimaya-net.shop-pro.jp)およびAmazonにて販売されています。
<参考>
・にゃんとも羨ましい!猫がオフィスにいる会社5選
・手づくり結婚指輪のお店でお客さんを癒やすのは…2匹の看板猫!可愛いLINEスタンプも登場
・看板猫ってどんな気持ち…?猫の視点で物語が展開していくフォトブック「看板にゃん猫」(こ)
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