300点の猫写真が4フロアをジャックして開催「渋谷ルデコ ねこ写真展」
東京・渋谷にあるギャラリーの4フロアをジャックして行われる大規模写真展「今を生きる猫たちのキロク・キオク」が10月17日(火)から始まります。
本展は、いつの時代も人々を魅了してやまない普遍的な被写体「猫」 を様々なテーマで表現した写真展で、大反響を呼んだ「横浜赤レンガ倉庫ねこ写真展」のスピンオフ企画です。
総勢32組の出展者による約300点もの猫をテーマにした写真が、ギャラリー「渋谷ルデコ」の3〜6階までの全フロアをジャック。総壁面約170メートルの広大な空間をA3サイズ以上もある迫力の大判作品が埋め尽くします。
©Miki Sato
©Takeshi Ikeno
©Yutaka Matsumoto
©Toshimitsu Hoshino
本展の企画者は写真集制作のジャパンクリエイト株式会社で役員を務める傍ら、東京湾岸の猫たちをライフワークとして精力的に撮影している星野俊光さん。「横浜赤レンガ倉庫ねこ写真展」 の企画者でもあります。
近年は猫ブームの到来とともに猫をテーマにした写真展も数多く開催されていますが、他の写真ジャンルに比べて作品性の高い写真が少なく、猫の写真は本来「動物写真」に属するはずなのに、一般的にその扱いは「ドキュメンタリー」ではなく「娯楽作品」であることに危機感を覚えたという星野さん。
実際にはプロ・アマ問わず猫をドキュメンタリーとして撮影している人は多いのだそうですが、作品を発表する機会は多くないと言います。そうした作品群を少しでも多くの人に見て知ってい欲しいとの想いから本展を企画したのだとか。
本記事では、その見どころをご紹介。
作品性の高い猫の写真作品
カワイイだけが猫じゃない。
クオリティとテーマにこだわった本展では、芸術性やドキュメンタリー性の高い猫写真や、斬新な表現手法やユニークなコンセプトの作品を発表している気鋭のアーティスト32組を日本全国から発掘。
巷で話題のカワイイ猫写真のイメージを一新するような、テーマ性の高い猫の写真作品が展示されます。
©Nobukazu Tsuchiya
©Kazuki Yabe
©Aiko Iwasaki
©Yurihiro Yoshida
東京・大阪2都猫物語
人々の生活に寄り添いながら生きている猫は、人口が多い都市にこそ多く暮らしているといいます。
本展では日本を代表する二大都市、東京と大阪のそれぞれの繁華街、路地、郊外でたくましく生きる猫たちの生き様を見つめ、彼らの撮影をライフワークとしている写真家5名で紡ぐ写真物語、「東京・大阪2都猫物語」が本企画のメイン展示として初公開されます。
©Yasuyuki Saka
東京湾岸地域で暮らす猫たちを12年間にわたって撮り続けている主催者の星野俊光さんをはじめ、東京の都市部に暮らす猫を撮りたいがために北九州から東京へ移住した池口正和さん、大阪を中心にグループ写真展への参加や書籍への写真提供などを行っている阪靖之さんらが表現する、都会の片隅で人知れず、しかし活き活きと生きる猫達の姿が捉えられています。
©Yasuyuki Saka
©Toshimitsu Hoshino
地域密着の猫写真
もうひとつの目玉展示が地域に密着した猫写真です。
本展では地域にこだわって猫の写真を撮り続けている写真家を全国から招へい。その地域に住み、通い続けたからこそ表現できた、ローカルに根付いた猫の世界を地域ごとに紹介。
観光写真的な作品ではない、地域の風土や人々の営みに溶け込んだ独自性の高い猫写真を鑑賞できるのも本展の魅力のひとつです。
©Sonoko Uchida
©Toshihiro Kamibayashi
©Tadahiro Kumagai
©Yasuyuki Saka
「渋谷ルデコ ねこ写真展」 ~今を生きる猫たちのキロク・キオク~
会期:2017年10月17日(火)〜10月22日(日)
時間:11:00〜19:00(火・水・木)
:11:00〜20:00(金・土)
:11:00〜17:00(日)
※入場受付は終了の30分前迄
入場:500円(小学生以下無料) 当日に限り再入場可
会場:ギャラリー・ルデコ
東京都渋谷区渋谷3-16-3
髙桑ビル3F〜6F(4フロア)
かわいい猫の写真とは一味違った魅力を感じられそうなこの作品展。興味を持った方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
画像提供:Japan Create Co.,LTD