実は江戸時代も猫ブームだった!浮世絵ねこの世界展-愛されニャンコから猫又 in 中山道広重美術館
岐阜県恵那市にある中山道広重美術館で本日10月5日(木)から、秋季特別企画展として「浮世絵ねこの世界展-愛されニャンコから猫又まで-」が始まりました。
近年は空前の猫ブームとも言われていますが、猫は古代から私たちにとって身近な存在で、江戸時代の浮世絵師たちにも愛されていました。
本展は、そんな猫が描かれたユニークな浮世絵を集めて展示する展覧会で、斬新な発想で多くの作品を生み出し「奇想の絵師」とも呼ばれ人気を博した歌川国芳をはじめ、歌川芳藤、歌川国貞、月岡芳年、楊洲周延などなど、さまざまな浮世絵師たちが描いた作品が展示されます。
<展示構成>
第1章:猫のプロフィール〜ありのままの猫〜
第2章:お茶目な猫たち〜猫の戯画―国芳作品を中心に〜
第3章:国芳と猫と美人たち〜浮世絵師・国芳描く自画像、猫、美人〜
第4章:猫は美人が好き〜美人画の中の猫〜
第5章:猫は子どもの友だち〜猫と子どもは仲よし〜
第6章:楽しくユカイな猫の国〜猫のおもちゃ絵〜
第7章:化け猫ものがたり〜妖怪になった怖い猫〜
歌川芳藤「五拾三次之内猫之怪」
かわいい猫やお茶目な猫、美人と猫、怖い猫など、多彩な猫の魅力を表現した作品が多数展示されるほか、前期と後期に分かれて作品の入れ替えを行うため(一部通期展示の作品あり)、時期によって異なる作品を楽しむことができるのも魅力です。
10月21日(土曜日)には本展の開催を記念して、「浮世絵の猫ブーム」をテーマにした公開講演会が開催されます。
公開講演会
演題:浮世絵の猫ブーム
日程:2017年10月21日(土曜日)
時間:13:30~15:30(質疑応答を含む)
場所:講座室(3階)
定員:80名
講師:稲垣 進一 氏
費用:聴講無料(観覧料は必要)
予約:不要
講師は、国際浮世絵学会常任理事であり、「江戸猫 浮世絵猫づくし(悳 俊彦 氏と共著)」などの著作がある稲垣進一氏。
また、前期と後期にはそれぞれ1回ずつ、当館学芸員の方が本展の楽しみ方や作品鑑賞のポイントなどを解説してくれるイベントも開催。いずれも無料(観覧料は必要)で参加することができます。
学芸員による作品ガイド(前期)
日程:2017年10月22日(日)
時間:10:30〜(30分~1時間程度を予定)
場所:展示室1、2(1階、2階)
学芸員による作品ガイド(後期)
日程:2017年12月3日(日)
時間:10:30〜(30分~1時間程度を予定)
場所:展示室1、2(1階、2階)
※希望者は、開始時間までに1階展示室1の前に集合
浮世絵ねこの世界展-愛されニャンコから猫又まで-
会期:2017年10月5日(木)〜12月10日(日)
前期:2017年10月5日(木)〜11月5日(日)
後期:2017年11月9日(木)〜12月10日(日)
休館:月曜(10月9日は開館)、10月10日、11月24日
時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
入場:大人820円、18歳以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
会場:中山道広重美術館 展示室1、2(1、2階)
岐阜県恵那市大井町176-1
同館の2Fにある「版画 重ね摺り体型コーナー」では、浮世絵を無料で制作することができ、その作品を持ち帰ることができますので、来館される方は記念に体験してみては。
画像提供:Hiroshige Museum of Art, Ena.