サングラスを掛けた猫も登場♪ 世界の招き猫を集めた企画展が開催中

愛知県瀬戸市にある招き猫ミュージアムで2018年9月10日(月)まで、世界の招き猫を集めた企画展「ワールドワイドに福招き! 世界の招き猫」展が開催されています。

世界の招き猫を集めた企画展「ワールドワイドに福招き! 世界の招き猫」展日本招猫倶楽部会報「福の素64号」より

瀬戸市は平安時代から作られている陶磁器・瀬戸焼の生産地であると同時に、明治30年代後半以来、約100年間にわたってさまざまな招き猫を作り続けてきた歴史を持つ、日本有数の招き猫の生産地でもあります。

そんな同市に拠点を構える招き猫ミュージアムは、「日本招猫倶楽部」の世話役をつとめる板東寛司・荒川千尋夫妻の個人コレクション数千点を展示する、日本最大の招き猫専門博物館です。

瀬戸市にある招き猫ミュージアムの外観大正時代の洋館建築を彷彿させる外観

今月9月20日から同館で始まったのは「世界の招き猫」をテーマにした企画展。

招き猫は19世紀末に日本で誕生したと言われる縁起物ですが、その後は日本から渡ったものが海外でも見かけるようになり、近年では海外産の招き猫が日本に逆輸入されるケースも少なくないのだとか。

本展ではそんな世界の招き猫を集めて行われる企画展で、海外輸出向けの通称「ドル猫」や、ハワイのローカルアイドル「シャカ猫」、タイやインドネシアなど東南アジアの「木彫猫」、中国の「招財猫」など、日本ではなかなかお目にかかれないワールドワイドな招き猫コレクションを鑑賞することがきます。

海外のさまざまな招き猫を集めた展示会日本招猫倶楽部会報「福の素64号」より

本記事ではその一部をご紹介。

こちらはハワイ土産の招き猫。サングラスをかけてサーフボードを持った招き猫や、フラガールの格好をした招き猫など、リゾート気分満載のとってもユニークな招き猫が展示されています。

サングラスを掛けた招き猫、フラガールの招き猫日本招猫倶楽部会報「福の素64号」より

一方、下記は日本で作られた海外輸出向けの招き猫。

ドル硬貨を抱えるアメリカの招き猫日本招猫倶楽部会報「福の素64号」より

日本では金運を招いてくれそうな招き猫として小判を抱えている猫が馴染み深いですが、こちらはドル硬貨を抱えた招き猫で、目は青く、首にはLUCKYの文字が。そしてよく見ると、挙げた左手が逆を向いた珍しいポーズになっていますよね。

日本の招き猫は手のひらを下に向けておいでおいでのポーズを取りますが、その仕草だと英語圏では「あっちへ行って」の意味になってしまうため、手の甲を前に向けたカモン(COME ON)のポーズになっているのだそうです。

こうして海外の招き猫を見てみると、どんな珍しい招き猫がいるのか何だかワクワクしてきますよね。この企画展の展示作品は普段、展示されていないものばかりなので、それらを一度に鑑賞できる貴重な機会となっています。

もちろん、常設展のコーナーにもたくさんの招き猫が展示されており、見どころが満載。

日本中から集められた招き猫コレクションは、歴史、寺社もの、郷土玩具ミュージアム、主要産地別、珍品、雑貨などに分類され、日本文化の一面を伝える見ごたえのある展示となっていますよ。

招き猫ミュージアムの内観&常設展示

招き猫ミュージアムに展示されている膨大な数の招き猫

特に郷土玩具の招き猫、地元愛知産の瀬戸、常滑の古作など、ここでしか見られない作品はぜひ見ておきたいところです。

また、本館では招き猫の型に絵付けをして、自分だけのオリジナル招き猫作りを体験できる有料サービス(300円〜)もあります。

招き猫に絵付け体験 by 招き猫ミュージアム

招き猫の貯金箱やお皿など、色々な形の招き猫に絵付けすることができ、子供から大人まで楽しめるので、同館を訪れた際にはぜひチャレンジしてみては。

 


「ワールドワイドに福招き! 世界の招き猫」展

期間:2017年9月20日(水)~2018年9月10日(月)
時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館:火曜日(祝日の場合は開館)
  :年末年始(12月29日〜1月4日)
入場:大人300円、大高生200円、中学生以下無料

会場:招き猫ミュージアム

愛知県瀬戸市薬師町2番地

館内には建物の細部に猫の装飾が施されているので、作品鑑賞と合わせて、猫を探しながら館内を巡ってみるとより楽しめそうですよ。

画像提供:招き猫ミュージアム

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