猫の飼い主さんに聞いた「熱中症」に関するアンケート調査結果が発表

7月25日~7月29日にかけて猫と犬の飼い主さんを対象に行われた、ペットの熱中症に関するアンケートの調査結果が昨日発表されました。

猫の飼い主さんに聞いた「熱中症」に関するアンケート調査結果が発表猫飼いさんは気になるニャ!?

これはペット保険サービスを手がけるアイペット損保が、全国の猫または犬の飼育者に対してインターネットで行ったアンケート調査の回答をまとめたもので、1,100名を超える飼い主さんが回答。

猫はもともと熱中症になりにくいと言われていますが、今年の猛暑で不安を感じた飼い主さんも多いのでは。そこで本記事では、調査結果の中から猫に関するアンケートに着目してご紹介したいと思います。

猫の熱中症についてのアンケート概要は以下のとおり。

<最多回答とその割合>

1.熱中症にかかることがあることを知っている→73%
2.熱中症の症状を疑ったことがない→62.1%
3.熱中症にかかった時期は7月が最多→60%
4.熱中症にかかった状況は留守番中が最多→52.9%
5.熱中症で多く見られる症状は「ぐったりしていた」→76.5%
6.熱中症にかかったときに動物病院に連れていった→63.5%
7.熱中症対策をしている→75.9%
8.熱中症対策で多いのは「冷房をつける」→81.8%
9.留守中に冷房をつけたままにしている→74.8%

この中から特に気になる点をいくつかピックアップしてみます。

まずは猫が熱中症にかかった時期について。これは7月が60%で最多となっていますが、8月と回答した人も48.2%と多く、夏の時期は特に注意する必要があると言えそうです。

愛猫&愛犬が熱中症にかかった時期についてのアンケート結果

ではどのような状況で熱中症になってしまったのか。1位は「家の中でのお留守番」となっており、完全室内飼いが多い猫にとっては想定内の印象ではあるものの、意外なのは2位の「家の中で一緒にいる時」。

愛猫&愛犬が熱中症にかかった状況についてのアンケート結果

飼い主さんと一緒に家の中にいるのであれば、夏の時期は冷房が稼働している状況下と推測されますが、それでも熱中症に注意を払う必要があるということを示唆しています。


続いて熱中症で多く見られる症状。

これは「ぐったりしていた」の回答が76.5%で突出していますが、その他にも「息苦しそうにしていた」「ふらふらしていた」「食欲が低下した」「反応が鈍くなった」「よだれが多く出ていた」「水を飲まなかった」「体が痙攣していた」「発熱」「下痢」「嘔吐」「震えていた」「意識がなかった」など、様々な症状が見られます。

愛猫&愛犬が熱中症にかかった時の症状についてのアンケート結果

熱中症は治療が遅くなってしまうと、後遺症が残ったり悪化すれば命に関わることもある恐ろしい緊急疾患です。その症状としてどのようなものがあるのか、飼い主さんとして知っておきたいところですね。

また、猫が熱中症にかかってしまった時に、36.5%の飼い主さんが動物病院に連れて行っておらず、これは犬の飼い主さん(同24.1%)と比べても高い傾向にあります。熱中症の症状が見られた場合は、深刻な状況になる前に早めに動物病院に連れて行く、または電話で連絡してアドバイスを求めるのも良いでしょう。

同社所属の獣医師によると、熱中症の予防は特に以下の4つを心がけることが大切であると指摘。

・過度な運動をさせない
・風通しの良い快適な環境をつくる
・体温上昇と脱水を防ぐ
・緊急時の準備

「冷房を使用する」「こまめに水分補給をさせる」など日常生活における工夫によって予防することができるため、日頃から熱中症についての正しい知識を吸収しておき、身近に潜む危険に備えることが推奨されています。

特に猫は具合が悪くても飼い主さんに隠そうとしてしまうので、正しい知識と環境を整えつつも愛猫の体調や仕草の変化には敏感でいたいですね。

また公式サイトでは、犬の飼い主さんが同じアンケートに回答した結果も公表されており、犬と猫では回答に明らかな差が見られるケースもあります。犬と猫を両方飼っている飼い主さんはチェックしてみては。

(C) ipet Insurance Co.,LTD

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