観光客にも愛される備中松山城の猫城主さんじゅーろー、地元企業との可愛いコラボグッズを発売
日本で江戸時代より前に建設された天守が今でも保存された姿で残っているのは12城。そのうち、最も高所に位置するのが岡山県高梁市にある備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)。
秋から春にかけての早朝に条件がそろうと、雲海に浮かぶ幻想的な姿を見ることができることから、「天空の山城」とも呼ばれていますが、近年、そこで暮らす一匹の茶白猫が注目を集めています。
猫の名前は「さんじゅーろー」。
城に住み始めたのは2018年、西日本で特に大きな被害をもたらした平成30年7月豪雨の後。
災害の影響で観光客の足が遠のいていた備中松山城に、ある日ふらりと迷い込み、管理人さんが食べ物を与えているといつの間にか住み着いてしまったのがきっかけで、人に囲まれても動じず、撫でられても嫌がらないマイペースな性格から魅了されてしまう観光客が続出する事態に。
その噂が口コミやSNSで広まると大きく落ち込んでいた来城者数は急回復し、地元紙やテレビ、雑誌で報道されるなど人気が沸騰。今では正式に「猫城主」に就任して城の管理事務所に常駐し、定期的に城内の見回りをしながら訪れる人々を楽しませています。
そんな猫城主「さんじゅーろー」をモチーフにした可愛らしい猫グッズが登場。
地元タウン誌がプロデュースする「瀬戸内・岡山の魅力」が詰まったアイテムで、インテリア小物として飾るのにぴったりなのが、さんじゅーろーの愛らしい表情をあしらった「だるま」です。
岡山県倉敷市の玉島地区はかつて備中松山藩の飛び領地として栄え、高梁とは高梁川を通じて交流が盛んに行われていた町。
このだるまは歴史的に繋がりの深い両地域の縁起物同士がコラボして誕生した商品で、さんじゅーろーのニンマリした表情と目を細めながら微笑んでいる姿は、お部屋や玄関に置いておくだけでほっこり幸せな気持ちになれそうです。
さんじゅーろーの愛らしい表情がパッケージになったノンカフェインコーヒーも登場。
こちらは地元のカフェインレスコーヒー専門店「KUROCAFE」とコラボして誕生した商品で、さんじゅーろーのイラストが描かれた3種類のパッケージがセット。
ブラジル・コロンビア・やわらなかなブレンドと3つの味を楽しめるほか、売上の一部は行政による犬猫の殺処分ゼロを目指して不妊手術の奨励事業を行っている「公益財団法人どうぶつ基金」に寄付されます。
その他にも、さんじゅーろーの愛らしい表情がデザインされたポストカード(5種類セット)や、シール(3枚セット)などがラインナップ。
これらのグッズは、岡山のものづくりをテーマにしたセレクトショップ「ハレマチ特区365」の実店舗やオンラインストア(hare365-shop.com)などにて4月28日より発売されています。
<参考>
・観光客が減ったお城をV字回復させたネコの実話を書籍化「備中松山城 猫城主 さんじゅーろー」
・猫みたいにゴロゴロ音がする!撫でるだけで癒やされるネコ型クッション「ミャウエバー」
・ゴーグル姿が超かっこいい!カナダで暮らす猫の「ゲイリー」くんはスキーも楽しむアウトドア派
情報提供:VIS-À-VIS