飼い猫の最後にどう寄り添うのか、SNSで大きな共感を呼んだマンガ「ポッケの旅支度」が書籍化
愛猫との最後の日々と、それからを描いたコミックエッセイ『ポッケの旅支度』が9月12日に刊行されました。
本書の著者はマンガ家のイシデ電さん。駆け出しのマンガ家だった頃、ある日家の中に小さな2匹の野良猫が入り込んできて、保護したところ離れられなくなってしまい、そのまま飼い猫として一緒に暮らすことに。
猫たちとの幸せな日々はあっという間に過ぎていき、15年ほど経った頃、2匹のうちの1匹「ポッケ」に病が見つかってから物語は急展開。
残されたわずかな時間。心にこびりついている、後悔を残して見送った前に飼っていた猫の記憶。たいせつな猫の旅立ちを前に、どのように寄り添うことができるのか――。
そんな葛藤を抱えながら、愛猫が病を患い旅立った後までを描いた漫画をTwitterで公開したところ、12万を超える「いいね」がつくなど大きな反響が寄せられました。
本書はその話題作に描き下ろしを加えて単行本化したもので、猫に病気が見つかった時から、介護生活、看取り、葬儀、その後の心の持ちようまでをリアルに描写。猫を飼っている人にとっては、いずれやってくる愛猫との別れについて考えさせられる一冊となっています。
また、書籍の発売を記念して9月15日(木)の18:30からはトークイベントが開催。
著者のイシデ電さんに加えて、作中に登場する先輩マンガ家・志村貴子さんがゲスト出演。ポッケが子猫の頃からイシデさんと猫たちの暮らしを見守り、葬儀にも連れ立った志村さんと一緒に、ポッケとの思い出や「猫と暮らすということ」についてトークが展開されます。
トークイベントの参加方法は現地観覧とネット配信の2種類あり、現地観覧は大阪にあるトークライブハウス「梅田 Lateral」にて実施。公式HPやLivePocketで予約を受け付けているほか、ネット配信は9月29日(木)までチケット購入が可能で、同日23:59までアーカイブを視聴することができます。
また、現地観覧の場合は終演後に著者によるサイン会も行われる予定で、書店などで購入した『ポッケの旅支度』を持参するとサインをしてもらうことができます。
<参考>
・終末期医療の実話をやさしく描いたネコ漫画「在宅医たんぽぽ先生物語 さいごはおうちで」
・猫を飼っている人は知っておきたい、猫の終末期医療や看取り方をマンガで解説した書籍が登場
・ネコの寿命を伸ばす治療法を開発!その道のりを研究者がつづった書籍「猫が30歳まで生きる日」
画像提供:KADOKAWA