ノラ猫の生き様と人との絆を描いた感動のねこ漫画「ゴジュッセンチの一生」最終巻が発売
ノラ猫のリアルな生き様を描き、猫と人の絆を優しく見つめた人気漫画「ゴジュッセンチの一生」の最終巻となる第三巻が6月14日に刊行されました。
本作は、漫画家の白川蟻ん氏が2018年からKADOKAWA COMIC itで連載を開始、「飼い猫とノラ猫、どちらの方が幸せなんだろう?」をテーマに描いた本格ストーリーのマンガ作品です。
<あらすじ>
「5年生きてたら、かなりのラッキー。それがオレ達ノラ猫の一生なんだ。」
街の片隅で暮らしている、ノラ猫の七生とマチ。
彼らは人間たちが作った「食卓」で食事をとり、死と隣り合わせのなか必死に生きていた。
そんなある日彼らは、「猫を可愛いと思ったことなんて、一度もない」という人間、成田淑乃と出会う――。
私たちが街中で見かけるノラ猫の姿は、一見するとのんびり自由気ままに過ごしているようにも見えますが、それは彼らの生活のほんの一面。
ノラ猫の寿命には諸説ありますがおよそ3〜5年くらいと言われており、完全室内飼いの猫の平均寿命(16歳)と比べて1/5〜1/3ほどしか生きることができません。外で暮らしている猫はご飯を定期的に確保することが難しく、真夏・真冬の気候条件、感染症や交通事故の遭遇など、過酷な生活環境によってその多くは仔猫のうちに命を落としてしまいます。
作者の白川氏はそんなノラ猫たちの一生を「中途半端ではなくきちんと伝えたい」という思いが強く、作中には目を瞑りたくなるようなシーンも描かれており、白川氏自身が涙を流しながら描いた箇所も多くあるのだとか。
また本作では、登場する猫たちだけでなく、それに関連する人間たちの物語も同時に展開。
夫を事故で亡くしてしまいその原因となった猫を憎んでいた成田淑乃が、ノラ猫の七生と出会うことで少しずつ心を開いていく過程など、言葉が通じないからこそストレートにぶつかり合う様は読者の心を揺さぶります。
そんな「ゴジュッセンチの一生」も、この度発売された第3巻で物語がついに完結。
五年生きたら、かなりのラッキー。それがオレ達ノラ猫の一生だった――。
ひとりで生きて、ひとりで死んでいく。
ノラ猫の命は軽いんだと。
そう思わなきゃ
だって、押しつぶされそうになるだろう?だけど、諦めたくない命があって
一緒にいたいと思う誰かがいれば、
オレ達の生まれた意味が、見つかるのかもしれない―――。
書籍の発売に先行してWEBで公開された最終話には多くの反響が寄せられた本作。
猫好きな人もそうでない人も「人生において大切なひとつ」に気付くことができる、そんな一冊となっています。
書名:ゴジュッセンチの一生 第3巻
著者:白川蟻ん
定価:本体680円+税
発売:2019年6月14日(金)
発行:株式会社KADOKAWA
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