犬猫の熱中症に注意!日本気象協会がペットオーナー向けに熱中症予防!対策マニュアルを作成
一般財団法人 日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトは6月10日、愛猫・愛犬の熱中症を予防する対策マニュアルを作成したと発表しました。
天気予報などの気象予測事業を行っている日本気象協会は、熱中症にかかる人を減らし、亡くなってしまう人をゼロにすることを目的として「熱中症ゼロへ」プロジェクトを2013年夏に発足。熱中症の発生に大きな影響を与える気象情報の発信を中心に、熱中症に関する正しい知識と対策を多くの人々に知ってもらう活動を続けています。
同プロジェクトは定期的に「熱中症に関する意識・行動調査」を行っており、2018年に行った調査では「屋内にいる猫や犬などのペットも熱中症になることがある」ことを知っている人が回答者全体の52.9%で、人間における熱中症の症状や要因、対策などの設問項目と比べて低い認知率であることが明らかになりました。
こうした状況を踏まえて活動7年目となる2019年は、日本動物愛護協会と協力して飼い主さんに向けた愛猫や愛犬の熱中症予防・啓発活動を開始。その一環としてこのたび作成されたのが「イヌ・ネコの熱中症予防対策マニュアル」です。
本マニュアルでは、飼い主さんが猫や犬の熱中症予防対策に取り組みやすいよう、犬猫の「熱中症の症状」および「予防と対策」、犬の散歩時に必要な「持ち物チェックシート」や「散歩時の注意点」、万が一、熱中症の症状がみられた場合の「応急処置」などについてイラストを交えながら分かりやすく紹介されています。
マニュアルは全8ページで、折り畳んだ時の大きさは約縦14.8cm×横10.5cmとコンパクトなサイズ感。
夏の暑い時期、愛猫や愛犬を連れて外出する際に携帯しておくと、気になる症状や仕草が見られた場合にはすぐに取り出して確認することができます。
このマニュアルは、6月15日(土)に日本動物愛護協会が主催する以下の譲渡会で配布されるほか、その後も公益社団法人 日本獣医師会の加盟病院や、一般社団法人 全国ペット協会加盟のペットショップなどでも配布が予定されています。
日程:2019年6月15日(土)
時間:11:00~16:00
会場:学校法人 ヤマザキ学園/ヤマザキ動物専門学校
住所:東京都渋谷区松濤2丁目16-5
主催:日本動物愛護協会
また、猫や犬の熱中症予防対策に関する情報は「熱中症ゼロへ」の公式サイト(netsuzero.jp)でも公開中。
暑い季節の外出が特に危険なのはもちろんのこと、室内や車内であっても熱中症になる恐れがあるほか、犬の場合はフレンチ・ブルドッグ、パグ、シーズー、猫の場合はペルシャ、エキゾチックショートヘア、ヒマラヤンなどの短頭種で特に熱中症になりやすいなど、飼い主さんにとっては知っておきたい情報が公開されていますので、興味のある人はチェックしてみては。
(C)「熱中症ゼロへ」プロジェクト