怖いけど可愛くて笑ってしまう猫の写真展「ワル猫&どやにゃん」
ソトネコ写真家・南幅俊輔氏の写真展「ワル猫&どやにゃん in 奥州」が7月25日から、岩手県奥州市の胆沢図書館にある猫本コーナー「猫ノ図書館」にて開催されます。
「猫ノ図書館」とは、胆沢図書館の館内に所蔵されていた猫に関する資料や図書などを集結したコーナーで、猫の写真集や絵本、猫の種類や生態について解説した図鑑など、500冊を超える猫関連の図書が陳列。2017年の2月22日に常設コーナーとしてグランドオープンを迎えた猫好きな人には気になるスポットです。
そんな「猫ノ図書館」で来週から開催されるのは、日本各地を巡って外猫の写真を撮り続けているソトネコ写真家の南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)氏による作品展「ワル猫&どやにゃん in 奥州」。
「ワル猫」と「どやにゃん」は南幅氏が手掛けたムック本のタイトルにもなっている言葉で、全国各地で撮影されたソトネコたちの写真作品が展示されます。
ワル猫の世界
ワル猫とは、鋭い眼光と近寄りがたい雰囲気、全身から醸し出すふてぶてしさを併せ持ったいかにも「ワル」そうな猫たちのこと。
しかし全国をまわってソトネコを観察している南幅氏によると、そんなワル猫にかぎって仲間思いで、猫社会のルールをきっちりと守る律儀な猫たちだったりするのだとか。
ー意外なワル猫の特徴ー
1.人に甘え上手
基本、人を怖れないのでフレンドリーなワルが多い
2.イクメン
育児というより母子の用心棒をするワルが多い
3.イケメン
顔が整っている猫だからこそ、ワル顔になれる
本展の「ワル猫の世界」では、厳しい環境で知恵と勇気を持って生きている、彼ら彼女らの佇まいがユーモラスな言葉と共に展示されます。
ワル猫の風格を増す顔の「エラ」について、その系統やエラが出来る過程なども解説。
どやにゃんとは…
一方の「どやにゃん」とは、得意げな顔つきで「どうだ?」「凄いだろう!」と言葉を発する代わりに凄みのある表情を人間に向けてくるドヤ顔の猫たちのこと。
南幅氏がソトネコの写真を撮っていると、威嚇なのか自分の生き様を自慢しているのか、鋭い目つきでドヤ顔を向けてくる猫たち。しかし、そのほくそ笑む口元に一瞬で心を魅了されてしまうのだとか。
悪くて清々しくて、そしてなんだか可愛いドヤ顔の猫たち。ふてぶてしい見た目の猫だけでなく、華奢な猫や子猫でも「やる時はやるぜ!」と言わんばかりの表情を向けてくる、そんなドヤ顔をした「どやにゃん」の写真作品も鑑賞することができます。
本展の作品を手がけるソトネコ写真家の南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)氏は、宮城県の猫島・田代島を訪れたことがきっかけで猫に魅了され、ソトネコ(外で見かける猫)の撮影を開始。日本各地を巡って外猫の写真を撮り続けており、現在までに5500匹以上の猫を撮影している方。
今年に入ってからは、美しすぎる猫・サーバルキャットの魅力が詰まったフォトムック本「サーバルパーク」や、ドヤ顔の猫たちの魅力に迫った「どやにゃん」などの書籍を出版しています。
展示会は入場無料、8月20日まで開催される予定となっています。今年の夏休みは、怖いけど可愛くてついつい笑ってしまう「ワル猫&どやにゃん」に癒やされてみてはいかがでしょうか。
南幅俊輔写真展「ワル猫&どやにゃん in 奥州」
期間:2017年7月25日(火)〜8月20日(日)
時間:9:30〜19:00(火〜日)
休館:月曜・祝日
会場:奥州市立胆沢図書館(猫ノ図書館&猫ギャラリー)
電話:0197-46-2133
岩手県奥州市胆沢区南都田字加賀谷地1-1
胆沢文化創造センター内
画像提供: (C) Shunsuke Minamihaba