今年はネコ好きな小説家・大佛次郎の没後50周年!マンガや資料で大佛次郎の生涯を振り返るテーマ展がスタート

猫を愛した作家・大佛次郎(おさらぎ じろう)の記念館で2023年4月22日(土)より、マンガの世界や所蔵資料を通して大佛次郎の足跡たどるテーマ展が開催されます。

大佛次郎記念館 外観イメージ
大佛次郎記念館

1897年(明治30年)に、現在の横浜市中区英町に生まれた野尻清彦(後の大佛次郎)は、『鞍馬天狗』『赤穂浪士』『パリ燃ゆ』など約500点の小説作品をはじめ、ノンフィクション、童話、戯曲、約1800編のエッセイなど、半世紀以上にわたって幅広いジャンルの作品を残した一方で、家の中では常に10匹以上の猫がたむろしていたと言われており、「私の家に住んだ猫の数は五百匹に余る」と語ったほどの愛猫家。

猫について書いた読み物も約60編ほどあり、童話『スイッチョねこ』は今なお読み継がれているロングセラー作品です。

新装版『スイッチョ猫(挿絵・朝倉摂)』の表紙イメージ
新装版『スイッチョ猫(挿絵・朝倉摂)』

2023年の今年はそんな大佛次郎の没後50年に当たる節目の年で、横浜にある記念館では4月22日より、マンガ家「へげかもこ」氏が大佛次郎の半生を描いた作品『ぼくの伴侶 猫と大佛次郎物語』と共に、大佛次郎の暮らしや仕事ぶりを紹介する展示会を開催。

漫画『ぼくの伴侶 猫と大佛次郎物語』イメージビジュアル by へげかもこ
へげかもこ作『ぼくの伴侶 猫と大佛次郎物語』

同マンガでは、大佛次郎のエッセイなどに書かれたエピソードをもとに、酉子夫人や猫たち(伴侶)と育んだ絆や、『鞍馬天狗』シリーズ、『ドレフュス事件』、『スイッチョねこ』などの作品が誕生した背景がリアルに描き出されており、本展ではマンガの世界と同館に所蔵されている資料の間を行き来しながら、大佛次郎の生涯と作品をたどる展示内容となっています。

期間中の毎月第2土曜日(5/13、6/10、7/8、8/12)は14:00から約30分ほど展示内容の解説が、第3土曜日(5/20、6/17、7/15、8/19)の14:00からは約15分ほど「たてものミニ・ミニトーク」のイベントがそれぞれ予定されており、公式HPにて事前予約を受け付けています。

また、大佛次郎の没後50年記念して、新しい猫キャラクター「ペンねこ(2代目)」も誕生。

大佛次郎の没後50年記念した三毛猫キャラクター「ペンねこ(2代目)」正面イメージ
文豪らしさのある猫キャラクター

のんびりした表情と柔らかなフォルムが可愛らしい三毛猫で、首元には赤い蝶ネクタイが、尻尾の先はペンの形になっているのがチャームポイント。尻尾の形は大佛次郎が愛用していた「万年筆のペン先」をモチーフにしているのだとか。

大佛次郎の没後50年記念した三毛猫キャラクター「ペンねこ(2代目)」伸びをするポーズ
伸びポーズもあるニャ

この「ペンねこ(2代目)」は全部で5種類のポーズがあり、本展をはじめ大佛次郎の没後50年記念事業の会場に登場する予定となっています。

<テーマ展示「おさらぎじろう展―漫画『ぼくの伴侶 猫と大佛次郎物語』より」>
期間:2023年4月22日(土)~8月20日(日)
時間:10:00~17:30
料金:200円(中学生以下無料)
会場:大佛次郎記念館
休館:5/1を除く月曜(祝休日の場合は翌平日)
住所:神奈川県横浜市中区山手町113

<参考>
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