利き手を失いながらも復活したマンガ家、勝間としを氏による猫の絵画展が11月2日より開催
漫画家やイラストレーターとして活動している勝間としを氏が描いたネコの絵画展が11月2日より東京・有楽町で開催されます。
勝間氏は保護猫・野良猫・地域猫など、人と出逢い幸せを感じる猫たちをテーマにした絵を数多く描いている作家で、その作品には心温まるもの、勇気づけられるもの、くすっと笑ってしまうもの…など、それぞれに詩が添えられているのも特徴的。
これまでに各地をめぐって個展を行なっていますが、11月は有楽町マルイの8階イベントスペースにて絵画展を開催。
会場には大きくまんまるとした目で見つめる猫や、無防備な姿で気持ちよさそうに眠る猫、中には避妊手術済みであることを示すために耳先がV字型にカットされた「さくらねこ」の作品なども展示されます。
作者の勝間としを氏は1969年、18歳の時に少年マガジン(講談社)で漫画家としてデビューし、イラストレーターやデザイン専門学校の非常勤講師としても長らく活動していましたが、2010年に病に冒され活動を停止。
脳梗塞の後遺症から利き手であった左手を失い絵を描くことが出来なくなり、職を失い、生きる気力さえも失いかけた時、救ってくれたのは友人の勧めにより右手で持ったパソコンのマウス、そして頼まれて描いた「猫の絵」でした。
利き手ではない右手による作画だったものの依頼者に喜ばれたことに勇気づけられ、気づけばたくさんの猫の絵を制作。また、元来文章が苦手であったものの右手を使うようになってしばらくすると、不思議と言葉がわいてふってくるようになり、作品には詩が添えられるように。今では右手で絵筆を持って描いた絵を発表するまでに至っています。
「もう二度と描くことが出来なくなったと感じたあの頃。今では夢を見させてもらっているようです。あきらめなくて本当に良かった。」とは、勝間氏の言葉。
今回の個展に際して、以下のようなコメントを発表しています。
「私の猫の絵は、“単に猫の絵”だけではなく、自分自身の、人間の生き様を重ねて描いています。この猫見てると「あ、自分に似ているな」この猫の言っている事は、「僕に似てるいな、私に似てるいるな」ーそういう、人間と猫の間に共通点を見出して、そこの中にひとつの『希望』『勇気』を(作品をご覧になる方々に)受け取っていただけると嬉しいな と思います。」
また、同時に開催される企画展「にゃんとも愉快な仲間たち」では、スペインの人気猫作家ピラール・テリをはじめ、池田菊雄、S.Miyaなど、ユーモア溢れる猫の絵やグッズが多数展示・販売されます。
期間中は勝間としを氏の作品を30,000円以上購入すると、オリジナル「幸せ猫カレンダー2020」を数量限定で贈呈してもらえるほか、ピラール・テリの作品を購入した人には人気の「猫ワイン」を1本プレゼントしてもらえる特典が用意されています。
イベント概要
名称:愛らしい猫の絵に言葉を添えて~ 勝間としをの幸せ猫展
-同時開催- にゃんとも愉快な仲間たち
期間:2019年11月2日(土)~11月20日(水)
時間:11:00〜21:00(平日・土曜)
:10:30〜20:30(日曜・祝日)
:11:00〜19:00(最終日)
入場:無料
会場:有楽町マルイ 8階イベントスペース
東京都千代田区有楽町2-7-1
画像提供:ArtPlando,Inc.