まるでルビンの壺?鼻キスしたまま眠る猫の姿に「10万いいね」→あまりの密着ぶりに呼吸を心配する声が寄せられる
猫同士が鼻と鼻を合わせる「鼻キス」。この行動は互いのニオイを嗅ぐことでさまざまな情報交換をしたり、挨拶や愛情表現をしていると考えられており、通常は起きている時にする仕草です。
ところが、茶白猫のカヌレくんと、グレー白猫のアメリちゃんは、なんと鼻キスをしたまま寝てしまうことがあるという珍しい猫ちゃん。飼い主さんのSNSではその様子を捉えた写真が公開されています。
鼻をピッタリと合わせたまま気持ちよさそうに眠っている2匹の猫ちゃんたち。
その姿は鼻先を少しくっつけるというレベルではなく、先端が押しつぶされているほどの密着ぶりで、息が出来ているのか見ていて心配になってしまうほど。寝ている時の猫は鼻が乾きがちで嗅覚が鈍りそうな気もしますが、もはやニオイを嗅ぎ合う必要がないほど親密なことが伝わってくるかのような微笑ましいワンシーンです。
この写真がSNSのX(旧Twitter)へ投稿されると、10万件を超える”いいね”を獲得。
写真を見たユーザーからは「可愛すぎてびっくりしました」「鏡かと思った」「ルビンの壺みたい」「ゼクシィの表紙にすべき」「息は出来ているんだろうか」などたくさんのメッセージが寄せられて大きな反響を呼んでいます。
びっくりするくらいくっついてた。 pic.twitter.com/gluEsgS51v
— アメカヌちゃんとそら (@SoraAmeCane) January 27, 2024
グレー白猫のアメリちゃんと、茶白猫のカヌレくんは、普段からくっつきながら寝ているとっても仲良しな猫ちゃん。
この写真を撮影した日も、いつものように「お気に入りのソファで一緒に寝ているなぁ」くらいに思っていた飼い主さん。しかしよく見ると、びっくりするくらい綺麗にくっついていたことに気づき、思わず「うわあああああ!!!!!!」と言葉にならない喜びに満ちた気持ちが湧き上がってきたと言います。
それにしても、どのような経緯で鼻キスをしたまま眠ることになったのでしょうか。一瞬でこの状況に至るとは考えづらいため、その過程が気になるところです。
飼い主さんに聞いてみると、2匹はお家にやってきた時から、互いに毛づくろいをし合ったり抱き合ったまま眠るほど仲が良く、寝ている時にお互いの顔に顔を「ぐりぐり」と押し付ける仕草をよくしているのだとか。この時も、その「ぐりぐり」をやっている間に顔と顔が向き合い、最終的に鼻キスした状態のところで深い眠りに落ちてしまったのではないか…と考えられるのだそう。こうした寝姿は日常的に見られる光景ではあるものの、これほど綺麗にピッタリと鼻キスをしていたのは過去に例がないと言います。
この後、猫ちゃんたちは長い間このままの体勢で寝ていたことから、飼い主さんはいろんな角度から写真や動画を撮ることに成功。やがて鼻をピッタリとくっつけるのは止めたものの、また体勢を変えて2匹で眠り続けていたのだそうで、本当に仲良しなのが伝わってくるエピソードです。
飼い主さんのお家にカヌレくんとアメリちゃんがやってくるまでには、他の猫との別れや出会いがありました。
以前、「みかん」という先代猫と暮らしていた飼い主さん夫婦は、その子が2歳の時に突然死で亡くなってしまい、悲しくて後悔に潰されそうになり泣きながら過ごす日々を送っていました。そんな折、保護活動をしている知人から「みかんちゃんそっくりな子猫を保護しました!」と教えてもらったのが先住猫の「そら」くんで、家族として迎え入れることに。
「そのご縁のおかげで、我が家に笑顔が戻ってきました。そらと保護主さんに救われた想いでした。」
その時の経験から、また新しい猫ちゃんを飼う際には「保護猫を家族として迎えたい」という気持ちがあった飼い主さん。そして先住猫の「そら」くんが先代猫の歳を超えて、新しい家族を迎えられる準備が整い、里親募集サイトを眺めていた時に出会ったのが、ぎゅっと寄り添い合っていた子猫の「アメリ」ちゃんと「カヌレ」くん。
「見た瞬間、そらと2匹がすごく仲良くしている光景が浮かびました。「家族になりたい、幸せにしたい」そう思って応募したのがきっかけで、家族になることができました。」
グレー白猫のアメリちゃんは、おしとやかで優しいけれど、ツンデレなところがあるお姫様的な性格。アメリちゃんにおねだりされると、人も猫も誰も断ることができないくらい甘くなってしまうのだとか。一方、茶白猫のカヌレくんは、ものすごい甘えん坊で、家族以外の人にはとことん人見知りをするとても繊細な性格の男の子。
2匹は普段から遊んだり、お昼寝したり、毛繕いをし合ったりしているほか、3歳上の先住猫そらお兄ちゃんのことも大好きで、よく甘えたり驚かし合ったりして楽しんでいるのだそう。
しかし、3年前に娘さんが生まれたのを機に、猫たちの関係性に変化が現れます。
「カヌレが娘にべったりになり、大きな声や足音が苦手なアメリはそらと一緒に過ごすことが増えました。アメリとカヌレは仲良しなまんまではあるのですが、娘と24時間共に過ごしている私が、アメリとカヌレの仲良くのんびりしている姿を見られるチャンスは以前に比べて減ってしまいました。でも、今の家族の関係性も大好きです。また娘が幼稚園に行ったり、もう少しお姉さんになったりしたら、アメリとカヌレの仲良しな姿をたくさん見られるのではと楽しみにしています。」
そんな先住猫の「そら」くんと、双子猫の「アメリ&カヌレ」ちゃん。SNSのXやInstagramでは3匹の何気ない日常風景が公開されているほか、その可愛らしい姿は猫写真展で展示されることもある、ネコ好きな人の間では知る人ぞ知る仲良しニャンフルエンサー。
2020年に刊行された書籍『猫からのおねがい 猫も人も幸せになれる迎え方&暮らし』にも写真で登場。令和版のねこ生活ガイドブックとも言える内容で、飼い主さん曰く、猫と暮らしている人やこれから猫と暮らしたい人にぜひ読んで欲しい一冊だと言います。
そらくん、アメリちゃん、カヌレくんは飼い主さんにとって大切な家族。
一緒に暮らしているだけ幸せを感じさせてくれる存在なのだそうで、「毛の1本1本から、排泄物まで、全部が愛おしいです。生きていてくれて、家族になってくれて、私たちを信じて愛してくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。存在してくれるだけで、心も身体も幸せで満たしてくれる猫たちを、私の人生をかけて少しでも幸せにすることが自分の役割だと思っています。」と、猫たちへの感謝と深い愛情が伝わってくる思いを語ってくれました。