手数料の一部を保護猫活動に役立てる、ネコ専門の不動産仲介サイト
ネコの飼育ができる不動産物件を専門に仲介し、手数料の一部が保護猫活動に役立てられるWEBサイトが先月オープンしました。
これは、猫の殺処分ゼロを目指して全国に6店舗の保護猫カフェを展開しているネコリパブリックと、東京・埼玉を中心に6,000戸以上の不動産物件を管理しているイノーヴ株式会社が共同で運営をはじめた、猫の飼育が可能な不動産を専門で紹介するウェブサイトです。
昨年発表された調査(※)によると、ネコを飼いたいけれど飼育していない理由の第1位に挙げられているのが「集合住宅に住んでいてネコの飼育が禁止されているから」。ネコ飼育可の物件でないことを理由に、ネコを飼うことを断念している人が多い現状があります。
※ペットフード協会 平成29年全国犬猫飼育実態調査
また、ネコリパブリックによると、賃貸物件では「猫は爪とぎやマーキングで室内を荒らすため飼育不可」とする不動産オーナーが圧倒的に多い一方で、猫の飼育頭数は年々増加。飼育ニーズに対して部屋の供給量が不足していることから、規約違反の飼育による原状回復費用トラブルをはじめ、引越し先で猫が飼育できないことによる飼育放棄や、それを起因とした殺処分などが後を絶たないと言います。
今回新たにオープンした「ネコリパ不動産」は、飼育可物件の不足が理由で不幸になる猫を1匹でも減らすことを目的に誕生。以下の基準を満たす部屋だけを掲載しているほか、仲介手数料の一部がネコリパブリックの保護猫活動に充てられる仕組みとなっています。
<ネコリパ不動産の掲載基準>
・猫の飼育OK、又は相談が出来る部屋であること
・お部屋の広さが30㎡前後以上あること
・窓が曇りガラスでないこと
窓が曇りガラスでない物件だけを掲載している理由は、外を眺めるのが大好きな猫の楽しみを確保するため。そのため、写真ではなく実際に窓ガラスのタイプを確認した物件だけ掲載しているのだとか。
猫を飼っている利用者にとっては引っ越しをすることで猫助けに貢献できるほか、自分の愛猫にとっても快適に暮らせるお部屋を提供することが可能。同サイトによると、猫と幸せに暮らしたいと願う飼い主さんに寄り添いながら、一匹でも多くの猫たちを幸せにすることを目指していくとしています。
本記事の執筆時点では、まだそれほど多くの物件が掲載されているわけではありませんが、賃貸の仲介以外にも、猫の飼育ができる部屋の売買、新築、リノベーションなどの相談も可能。さらに同サイトを通じて申込を行い、かつ、ネコリパブリックから保護猫を迎え入れた場合には別途特典も用意されています。
また、5月2日(水)と5月5日(土)には、ネコリパブリックが監修に携わった猫フレンドリーなリノベーションマンションの内覧会が東京都の高円寺にて開催。
当物件は、築25年の集合住宅の一室を猫と暮らしやすいマンションリノベーション賃貸の事例として施工。猫オーナーのために見える&見えない工夫がたくさん散りばめられているそうですので、興味のある方は公式サイトから問い合わせてみては。
高円寺駅徒歩5分
<内覧会>
2018年5月2日(水)13:00〜20:00
2018年5月5日(土)12:00〜18:00
<物件詳細>
初期:敷金1.5ヶ月、礼金1ヶ月
場所:中野区高円寺南4-5-7
交通:JR中央線「高円寺」駅徒歩5分
構造:鉄筋コンクリート造9階建
所在:8階
築年:1993年築
部屋向き:南
猫飼育数:3匹まで
<物件設備(ねこ用)>
・ねこトイレ置き場
・玄関脱走防止扉
・ねこドア(キャットスルー)
・キャットタワー造作DIY可能ウォール
<物件設備(人間用)>
エレベーター/システムキッチン(ガス3口コンロ)/バス・トイレ別/追い焚き風呂/浴室乾燥/温水洗浄便座/独立洗面台/エアコン2基/TVモニターつきインターホン/室内洗濯機置場/収納
<その他備考>
事務所利用相談(賃料変更あり)/ねこと暮らす人限定の部屋
⇒ネコリパブリックECサイト