猫カフェが仮想通貨「NEM(ネム)」を使った支払い&募金に対応
東京都や神奈川県など関東で猫カフェを5店舗展開している「猫カフェれおん&にゃんくるグループ」が、猫カフェでは初となる仮想通貨を用いた決済を2018年4月1日より導入すると発表しました。
同グループは2008年2月に横浜初となる猫カフェ「れおん」を開店して以来、神奈川県で4店舗(横浜、川崎、鎌倉、桜木町)、東京で1店舗(蒲田)を運営しています。
そのうち横浜店以外の4店舗は、犬猫のレスキュー団体と提携して猫の譲渡を目的とした猫カフェ「にゃんくる」というブランド名で展開。親のいない猫たちの里親探しと猫カフェを兼ねた施設となっており、これまでに1,000匹以上の譲渡を行っているほか、子猫キャンペーンや学割サービスの導入、今月には猫カフェの貸切プランの提供を開始するなど、保護猫の認知拡大を目指してさまざまな取り組みを実施しています。
4月からは新たに仮想通貨NEM(ネム)を使った決済を導入。
NEMとは、New Economy Movement(新しい経済運動)というプロジェクトの略称で、金銭的な自由や分散化、平等などの原則に基づき新しい経済圏の創出を目指して2015年3月に公開された仮想通貨の名称。ブロックチェーンと呼ばれる先端技術を採用して決済や送金などに利用することができ、同プロジェクト内で使われる通貨はXEM(ゼム)と呼ばれています。
猫カフェの店舗における具体的な支払い方法は、「ウォレット」と呼ばれる対応アプリを用いて支払先のQRコードをスマートフォンをかざして読み込むだけで、送金(=支払い費用に相当する仮想通貨NEM/XEMの送信)が完了する仕組みになっており、日本円のお札や小銭などを持っていなくても簡単に利用料金を支払えるようになります。
同グループによると、猫カフェの人気が世界的に広がっている中、2020年の東京オリンピックによるインバウンド需要に向けて外国人旅行者の利便性を高めることを目的に、スマートフォンや仮想通貨などによる簡易決済を導入することを決定したとしています。
また「猫カフェれおん&にゃんくるグループ」では、仮想通貨「NEM」を用いた保護猫のための募金箱も導入を予定。世界中から24時間365日、少額の手数料で送金可能な募金箱は、保護猫と触れ合った国内外の支援者から寄付を募るための新たな手段として役立つことが期待されます。
今回の一連の「NEM」決済導入を技術的にサポートしているのは、暗号通貨「NEM/XEM」を通じて集まった資金を元に、保護猫活動を推進するボランティア団体「NEM猫プロジェクト」。
今後も両者は「NEM×猫」をテーマに、仮想通貨「NEM」の技術を用いた企画などの検討を通じて、保護猫活動を支援するために協力していく予定だとしています。