色の変化でわかる!自宅で簡単に猫の尿を検査できる「おうちでおしっこチェックキット」
猫は祖先であるリビアヤマネコがもともと中東の砂漠などに生息していたことから、少量の水でも生きられるように尿を濃縮する能力が発達した動物。
その代わりに尿中の成分が結晶化しやすく、膀胱から尿道にかけての下部尿路疾患にかかりやすいほか、濃いオシッコを作る際には腎臓に大きな負担がかかり、高齢猫になると死因上位に挙げられる腎不全などの病気が表れやすくなります。
そのため、猫の健康を管理するうえで欠かせないのが、定期的なおしっこチェック。
最近ではセンサーでトイレまわりのデータを取得できるスマート猫トイレが複数のメーカーから発売され、尿による猫の体調変化を自動で検知しようとする動きが広がっていますが、そのようなトイレで取得できるのはオシッコの量や回数、滞在時間といったデータが一般的。
色やニオイなど尿自体の情報を得るにはトイレの底に溜めたり、猫砂の上にビニールシートを敷いたり、放尿中にお玉で採ったりと、飼い主さん自らがおしっこを採取する必要がありますが、掃除も含め手間がかかってしまうのが難点です。
そんな猫の採尿を手軽にできる新製品「おうちでおしっこチェックキット」がペット用品の製造販売を手掛けるユニ・チャームから発売されます。
ユニ・チャームと言えば、1週間ニオわない猫用システムトイレ「デオトイレ」の開発元として知られていますが、このチェックキットもシステムトイレでの使用を前提とした製品。
ちなみにシステムトイレとは、底が二層式の構造になっているトイレのこと。上段のすのこ部分に猫砂を、下段にトイレシートを敷いておき、猫が上からおしっこをすると、すのこを通過して下のシートに吸収される仕組みになっています。
キットの中には、おしっこチェック紙(×1)、採尿トレー(×2)、採尿スポイト(×1)、トイレシート(×1)の4点が入っていて、通常どおり下段にトイレシートを敷いたらその上に採尿トレーを2個並べてセット。
あとはネコちゃんが用を足したら、トレーの中に溜まったおしっこにチェック紙の先をつけるだけでOK。変化した色を見本と比べることで、腎機能低下の目安となる尿たんぱく量を把握することができます。
トレーに溜まったおしっこは量や色を視認することもできるため、血液が混ざったりして普段と色が違う場合にはすぐに気付けるほか、動物病院で尿検査を受ける際には、付属の専用スポイトを使用することで手を汚さず簡単に採尿することが可能。
キャップ付きなのでそのまま持ち運ぶこともできます。
近年は多くの飼い主さんが、猫を家族の一員のような存在であると考えるようになり、それに伴い猫の健康に対する意識も年々高まっています。
ユニ・チャームの調査によると、猫が泌尿器系の疾患にかかりやすい動物であることを認知している飼い主さんは約9割にものぼり、猫用トイレに対して採尿できることを重視する人も増えていると指摘。また、獣医師の97%が、飼い主さんによる自宅での日常的なおしっこチェックを推奨しており、その習慣化をサポートすることが猫の体調管理や予防意識の向上につながるとの考えから本製品の開発に至ったのだとか。
この『おうちでおしっこチェックキット』。
価格はオープン価格で2020年3月30日(月)より全国で発売される予定となっています。
<参考>
・高齢な猫はオシッコの回数や量が多い!?シャープが「猫のおしっこ白書」を発表したニャ
・猫の飼い主さん向け、愛猫のおしっこチェックプロジェクトがスタートしたニャ
・シャープからスマート猫トイレ「ペットケアモニター」が登場!個体識別も可能
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